読ませて頂きました。
主人公は元不良の女の子、彼女はある事をきっかけに教会の修道女として、様々な悩める人の懺悔を聞いていくのが主な内容。荒っぽい所はあるものの、それでも親身な所もある主人公の魅力や、教会の仲間達もいい感じに書かれています。教会へと赴く、ストーカー気質の青年や宗教家のおばさんに、女性教師に元ヤンキー仲間など個性的な人々達、誰もキャラが立っており、話によっては以前のキャラクターが再登場したりなど、バラエティに富んでいるものでした。
ストーリーも一話一話、主に主人公と相談相手とのやりとりで一話完結、どこからでも読みやすい作品です。
最初から全力で笑わそうとしてくるコメディです。
主人公は元ヤンキーのシスターという破天荒な設定で、懺悔室に来る人たちも一癖二癖あり、一言でいうならば「とんでもない人たち」としかいいようがありませんが、だからこそ笑いが漏れてしまいます。
簡潔な文体であるからこそ、場面が容易に想像でき、それ故に感じられるのは、皆、ちゃんとしているという点でした。
懺悔室にやってくるのは、ギャンブルやストーカー、虐待など、ろくでもない人ばかりなのですが、そんな人たちに対し、「どうでもいい」という対応をしない、真面目に応じているからこそ出てくる笑いがあります。
相談内容はろくでもないのですが、それを現実味のないロクデナシと描いていないからこそ、私はひとこと紹介の文が浮かびました。
破天荒な設定、展開ながら、登場人物たちに「コメディなんだから」というような妥協を許していない文章が秀逸です。
そして、ふと見ると、タグには「聖女」が…。
成る程、確かに聖女と入れる事で、より一層、コメディ調が上がります。
教会の懺悔室を担当することになった、元ヤンのシスターレナ。
だけど、相談しにくる人は揃いも揃って変人だらけ。挙げ句の果てには、この教会がある町はきっと変人しかいないんだろう、という結論に辿り着きます。
嘘だ〜、と思ったそこの貴方。本当なんです、読めばわかります。
相談人が変なのは勿論、教会の他のシスターたちもめっちゃ変です。この作品、変人しか出てきません。
相談人のボケに、シスターレナのツッコミが大変うまくマッチしていて、テンポよく読めます。
いいギャグ作品です。面白いです。
1話完結の作品なのでどこからでも読んで大丈夫です。一気読みするもよし、1日1話もよし。ただし、1話切りはやめましょう。最低3話は読みましょう。
無性に笑いたい人にオススメです。