◇2022.5.15◇わたしへの手紙
5月15日(日)☁
やっと花粉が少なくなくなってきたかと思ったら、ぐずつく天気が続いて、立ち直る間も無くジメジメの季節。
身体はやけに怠く、気がつけば倒れるように横になってる。
何とかって気持ちはあるのに全然思うように進まない。
世の中も相変わらずだしねぇ。
人生の折り返し点を過ぎると余計に焦る気持ちが募ってしまうのかもしれない。
◆
久しぶりに『筍とツワと鶏肉の炒め煮』を作ったよ。
下茹でやアク抜き、子どもの頃、山の家で女三代で大量にやってたなぁ。
そんなことを思い出しながら。
息子も懐かしい!美味しい!と喜んでくれて。
今度、作り方教えてよ、だって。
こうして親から子へと継がれていくのかな。
そうだね、習えることは、できるだけたくさん習っておいた方がいい。
これは自戒を込めて。
わたしは至らぬ娘で、今になって、もっと教えてもらっていれば良かったと悔いることが多いもの。
◆
ねぇ、わたし。
世の中は不穏なニュースで溢れて、悲しいニュースが続いてる。
無力感や不安が絡みついて心身を重くしていて。
それは生真面目に考えすぎるほど身動きできなくなってしまう。
だから、まずね。
"止まること"を恐れまいね。
思い切って、止まって、ひと息をついてみよう。
ずっと走り続けてるとさ、走るのをやめたら駄目になっちゃうって強迫観念に囚われちゃう。
だから、止まってみるってすごく勇気がいるけど。
でも、少しずつでもいいからね。
それにしても上手にバランスをとるって難しいよねぇ。
わたしなんかも無茶し過ぎて挙句、倒れるという極端さで、なんで力加減が下手なんだろうって情けなくて泣きそうな思いをずっとしてきた。
なんで人様みたいにできないんだって、何度落ち込んできたかわからないもんねぇ。
でもさ、ほんの少しずつだけど、経験して失敗して挫折してってなかで、逞しくなれた部分もある。
苦しくて堪らなくなった時、手足の力を抜いて、考えることを一旦、止めることは、すごく勇気がいると思うんだ。
でも、結構、そうすることで見えてくること聞こえてくること、ある気がするから。
明日を見る前に明日を諦めちゃいけないよ。それじゃあんまりもったいない。
明日のわたし、今日のわたしはヘナチョコだけど、こうして手をのばすから、しっかり繋いでね。
温かい手の温もりを。
ひとりじゃないからね。
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