◇2020.12.23◇(晴)
12月23日(水)☀
ご無沙汰しておりました。
久しぶりの「手紙」になります。
◆令和2年12月19日午前7時34分
父は永眠いたしました。
わたしと孫たちに手を握られながら、父は静かに旅立っていきました。
最期の顔は、とても穏やかで綺麗でした。
お通夜とお葬式は生前から話し合っていたように家族葬で。
コロナ禍ということもありますが、これはずっと望んでいたことでもありましたので。
お葬式の後でお寺さんに伺って初七日の法要も無事に終えて。
山の家へと父の遺骨と共に戻ってきて
「家に帰ってきたよ」と父に話しかけたら、流し尽くしたはずなのに涙が
父の癌の転移から、入院、転院とあまりにも目まぐるしくて、まるで嵐の海の中で翻弄されているようでしたが、ここカクヨムで「手紙」や「永別の詩」を書くことが、わたしにとっての心の杖になりました。
想いを綴ることで何とか立っていた様な気がします。
そして、皆様からの温かなお言葉に、どれだけ力をいただいたことか……。
改めて本当にありがとうございました。
30代のはじめに夫を亡くしてから、祖母、母と見送ってきました。
その間には自分自身も歳を重ねて病を得てしまったけど、お陰様で三人の息子たちも大人になり……。
こうして父を見送って、いつの間にか支えていたはずの息子たちに支えられていたんだなあと、しみじみ思いました。
そして、父、母の兄弟姉妹も皆、既に鬼籍に入っていますので、父を送った今、送るべきひとはもういないのだと、肩の荷をおろした気もするのです。
後は、送られるだけだと。
心弱いわたしは見送ることに疲れてしまって……。
できれば、あんなに早く夫を見送ることはしたくなかったけど、こればっかりはしかたないことだし、その後、祖母や両親を無事に見送ることができたのは、不出来な娘のせめてもの孝行だったかもしれないですね。
まだ、亡くなった後の届けや手続きなど、それに法要もありますけれど、息子たちと相談しながらやっていきます。
自分自身の病院の方も今年、行けそうな所は行っておきたいと思ってますし。
山の家の今後のことも考えていかねばなりませんが、今年の年末年始は山の家で息子たちと共に過ごす予定です。
今年は新型コロナもあり、世の中も悲しいこと苦しいことの多い一年だったけど、それでも人は、それぞれの人生を今日も精一杯生きているんですものね。
抱えているものは違っても、わたし達、精一杯生きていきましょうね。
負けまいね、わたしたち。
負けまいね。
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