◇2020.12.15~16◇(曇時々雪)

12月15日(火)☁

父が転院して9日目。


今日はわたし自身の病院の受診日だったので、父の面会へは行けず。

次男が行ってきて様子を伝えてくれました。

状態は落ち着いていて、会話も少しですが、できたそうです。良かった。

確実に言葉は単語が精一杯になってきていて、それでも父が少しでもラクに穏やかに過ごせることが願いですから……。



わたしの方は持病の数値が悪くなっていたので、薬が変わって量が増えました。

ある程度、予想していたことですがショックでした。

けど、クヨクヨしていてもしかたない。

改めて体調管理をしっかりしていくしかありませんものね。

新しい主治医は若い感じの良い方でした。


今年の持病の受診は、これで終わり。

次の受診日は来年になってからです。

父の病気のことも伝えて事情を話しているので、予約はしていますが、変更になるかもと伝えています。


わたし自身の行かないといけない病院は、まだあと数カ所あります。

どうしても先延ばしにできないものは、年末までに行くようにするつもりです。


今日は特に疲れました。

さっきまで泥のように眠ってしまってて。


明日は父の病院に行ってきます。


******


12月16日(水)☁/❄

父が転院して10日目。


今日はまた一段と冷え込みますね。

そう思っていたら、雪が降り出しました。

ふわふわと頭に肩にと落ちては溶けていく儚い雪ですけれど。


今日の父は、ほとんど眠っていました。

時々、薄く目を開けたり、手を動かしたりしていますが、意識は夢とうつつの間を漂っているようです。


そっと手を握って父の呼吸いきの音を聴きます。

ほとんど、もう会話はできませんが、こうして側にいられる時間は安らぎです。


二時間の面会時間を終えての帰り道。

雪は止んで、あの身を切るような寒さは少し和らいでいました。


***


早いですね。もう今年も半月を切ってしまいました。


正直、どこかでまだ、現実感がないのです。

何もかもが夢で、目が覚めたらわたしは、まだ幼い少女で、とても寂しくて怖い夢を見たの、と母に抱きついて、それを父や祖母が見て笑っている。

そうだったらいいのに。


そうだったら、どんなにかいいのに。

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