◇2020.11.30~12.1◇真夜中の手紙
11月30日(月)~12月1日(火)真夜中の手紙
父の病院へ行ってきました。
コロナ禍で、なかなか面会できず。
また、病室での面会が出来ないので談話室に車椅子で父を連れてきてもらって限られた時間内での面会です。
数日ぶりの父の声は囁くように頼りなく、聞きとりにくいほどでした。
あれほどしっかりとしていた父が、点滴を夜間に勝手に抜いてしまったりと、せん妄も起きているようです。
面会時も、つじつまが合わないことを言ったり、疑心暗鬼になったりしているのがわかって切なくなりました。
それでも、手を握りながら、根気強く耳を傾けて、否定するのではなくて、まず受け止めて話を聞いていると、声に力が出てきて、言うこともハッキリとしてくるのです。
このコロナ禍さえ無ければ……。
夫や祖母や母の時のように面会に毎日通い、寄り添うことができれば、少しは不安や寂しさを和らげることが出来るのに……。
言うても詮無いことですけれど、悔しいです。やり切れないです。
そして、近いうちに緩和ケア専門病院へ転院することになりました。
実家からは今の病院よりも遠くなります。
わたしは暫くは実家に暮らし、次男と一緒に父の病院に通うようにするつもりです。
今年中の自分の病院への受診も数箇所ありますので、通うのに遠くなり少しバタバタしますが何とかします。
長男と末っ子は仕事の関係で実家に泊まることは難しいので、連絡を密に取り、すぐに駆けつけられるようにしています。
ウチは父親(夫)が、息子たちが幼い頃に病死していますので(夫側の家とは色々あって絶縁しています)わたしの両親や祖母は息子たちにとって、まさに” 家族 ”で強い絆があります。
それだけに、彼らも身を切る思いでしょうが、それぞれのできることをやっていこう、と話し合っています。
次に面会出来そうなのは、今週の木曜日か金曜日、転院の日にちもわかるらしいです。
父の調子が良さそうなら(人数二人までですが)少しだけ、また面会出来るかもしれないので、一回でも多く面会できればいいと祈るように思っています。
***
日付が変わり、12月1日(火)
師走になりましたね。
今年は本当に試練の年になってしまいました。そしてこの試練はまだ続いています。
わたし達は末期ガン患者の家族ですが、許される面会日は決められていて、時間はほんの僅か。細心の注意をはらった上で人数も二人までです。
それでも、この大変な中、精一杯の配慮をしていただいていることには感謝しかありません。
病院にいると患者さんの家族の方々が、ナースステーションに着替えや差し入れを託していかれる姿を見ます。
どれだけ会いたいことか、心配なことか。
新型コロナは、ここまで普通に出来ていたはずのことを奪っていきました。
高齢者や基礎疾患があれば重症化もしやすいです。
自分は元気だからとか、かかっても無症状か軽症で済むだろうからという安易な考えだけは本当に止めて欲しい。
今、まさにコロナ禍の中で、個人のできることには限りはあるけれど、自身と大切な人の為に自分にできることをやっていきたいと思います。
*
もう、今日……になりますね。
次男と朝から食料品の買い物に行ってくる予定です。
バタバタしていたので、実家の冷蔵庫が空っぽなんです💦
運動不足の解消を兼ねて(でも湿布は手放せないけど)リュックを背負って行ってきます。
***
長い手紙になってしまいましたが、こんな風に日々を過ごしています。
コメントや♡、お星様、いつもありがとうございます。
相変わらず、お返事ができずにごめんなさい。
温かいお言葉の数々、とてもとても励みになっています。
そのお気持ち、確かに受け取っています。
ありがとう。。。
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