そして100通目の手紙◇2020.1.13◇(曇)◇

この『手紙』も100通目になりました。


それにしても年末年始にかけては、思わぬ体調悪化で、踏んだり蹴ったり。

身体がしんどいと気持ちも塞ぎますね。

治りがけが肝心とか、拗らせないようにしないと長引くとか、身をもって思い知りました。


前から書いてるけど、わたしは持病があって、その関係で、数ヶ所の病院にかかり、かなりの種類の薬を飲んでいます。


これだけ薬を常用していると、どうしても飲み合わせのあまり良くないものも出てくるので、おくすり手帳(これは皆さんも持たれている方多いでしょう)は常に携帯して、何かあって新しく病院にかかる時には最初に問診票と共に出します。


良く飲み合わせで注意されるのが市販の風邪薬。だから、風邪の引き始めなら葛根湯(風邪の初期症状用に常備薬として持ってる)そして、葛根湯でも治らず酷くなったりしたら、病院に行ってから、おくすり手帳を見せて、診察の上、薬を出してもらうようと言われているのです。


免疫力も下がっているので、一度病気になったり、怪我をしたりすると治りにくいという、面倒くささ。


それでも多少のそういうことが有りつつも、こうして日々の生活を送れているんだから、有難いものなのですけど。


とはいえ、全くの健康体だった時には、今の状態なんて思いもしなかったから、病気がわかった時はショックでした。

あちこちの調子が悪くなったり痛んだりして、はじめて、まったく何処も痛くもなく、調子を崩す不安の無かった生活は当たり前なんかじゃなかったんだと思いました。

人間って、いざ、自分にかかってこないと、当たり前だけど、そんなこと考えもしなくて、当然のように健康という恩賞を受けていたんですねぇ。


そして、今回、ある意味、病気慣れしていたはずのわたしなのに、身体もですが精神的に酷く堪えました。


これには患っている実家の父の事や経済的な事、この先の諸々の行く末の事もあります。少なくとも標準的な具合の悪さ(などという言い方もどうかと思いますが)だけの時は思考回路がそれなりに働いているのですが、このギリギリの一線を越えた時、不意にコントロールできない不安感が出てきちゃって。


今更なんですけどね。

自分のそういう脆さは知っていて、でも、そんなこと言ってる場合じゃない、という見栄でも意地でもなんでも、ありったけで、なりふり構わずやってきたりしたんですが、この自己催眠が効かなくて。


それでもここで完全パニックになると、いよいよどうしようも無いので、ひたすら何も考えずにぼーっとする事に徹しました。

とりあえず、水分補給だけはする。


長かったです。


そして今回、正直、もうカクヨムに戻れないかもと思ったりしました。

特に物語については、上手く言えないんですけど、今公開しているのを全部非公開にしようか、いやもう、削除しようかとか。

自分の作品がすごく薄っぺらく感じて。

いや、元々、そんな重厚な文章力も描写力もないんだから、今になって何言ってるんだって話なんだけど。


わたし自身が、そんなわたしの拙さは知りつつ、それでもその上で、そのダメ加減を慈しんで書いて公開してきたのに。


精神的な事ってものすごく大きい。

そして、身体がしんどくなればなるほど、心に余裕が無くなって、最後の味方のはずの自分が自分の心に寄り添えなくなっていく。


少しずつ、日常に戻ってこれたのは、やっぱり体調が良くなってきてからです。


それでも、まだ止まっている書きかけの物語の再開がいつになるか、わからないし、カクもヨムも通常に戻るまでにはもう少しかかりそうです。


何だかまだ、きちんとわたしとしてのアイデンティティが戻ってきているのかが正直、心もとないのです。


100通目の手紙がこんな風に中途半端なものになってしまってごめんなさい。


そして、100通目になりましたが、この手紙はもう少し続けていきたいと思います。


101通目からは、また

明日のわたしへの手紙、として。


こんなに迷いばかりの手紙、あまりにも凡庸な人間の独り言ばかりですが、それでもやっぱり、わたしだけはこんなわたしの声を最後まで聴いてやりたいと思います。


最後までこの手を握って、

「大丈夫。だから、いい顔して笑って!」

と、言ってやりたいのです。



長い独りよがりの手紙を読んでくださってありがとうございます。


あのしんどかった時に、わたしを力づけて励ましてくれたのは、あなたの言葉でした。

それをいつも覚えています。

そして、忘れません。


いつも、ありがとう。

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