第4話 ジャックの結婚

 僕はずいぶん元気になりました。でも僕の見事なとぐろは治りません。

 

 やはり夢というのは儚いものなのでしょうか?

 

 そんなことを思っていると、突然僕の前に白衣の天使と見紛うばかりの美しい、真っ白なバリュウムうん子が現れました。

「あら、あなた傷の具合はどうゆうの?」

「はい、僕はこれこれしかじかでこうゆうの?」 

 すると真っ白うんこは献身的に僕の面倒を見てくれ、その上整形手術までしてくれました。

 僕のとぐろは元通り、僕はすっかり嬉しくなりました。

 

 そして旅立ちの時がやって来ました。何時かこの日が来ることは僕も彼女も分かっていたのです。

 ですが僕は思いました。ここで真っ白うん子の愛をふり払い、見果てぬ夢を追い続け荒野の果てに屍をさらすより、この愛を受け入れようと。

 僕は真っ白うん子と結婚しました。そしてチョコとバニラのミックスとぐろになりました。

 やはりそれがうんこの現実ってものでしょう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

うんこのジャック トチシュン @s4126t

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ