「レイ、さん」と、さん付けなんですね。
普通の職場恋愛ドラマだったら名前呼びかなとも思ったのですが、このような命を削る戦場では、「一人の愛する夫」というよりも「背中を預けられる上官」を亡くしてしまったという想いが強かったのでしょうか。
ともあれ、夫と上官の二人を一度に亡くしてしまったのだから重いですよね。しかも自分の未熟さが原因なので、なおさらです。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
レイの方がだいぶ年上なこともあり、ずっとさん付けで呼んでいました。
確かに、夫である以前に頼れる先輩でしたからね。公私共に大切な存在を喪った傷は深いです。
しかも仰る通り、「自分のせい」だと思っています。
レイが死ぬのが分かっていたので少し読むのを躊躇してました。
壮絶な死。
それを経験しても尚もその仕事続ける理由とこれから。
死を美化しない展開は難しいですが読み応えがあります。
あと、やはり地味に活躍しているトバリ! すきです。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
正直、この辺りで離脱する方もいらっしゃるだろうなと思いながら投稿しました。
こうした極限状態での生死の境目のこと、綺麗事にしてしまったら嘘っぽくなってしまうなと、思いながら書いたら地獄みたいな展開になりましたね……
辛いものを読んでくださり、ありがとうございました。
トバリを推していただけて嬉しいです!
次回で第3章ラスト、トバリの入院先へお見舞いに行きますよー!
こんばんは。
自己犠牲ではなく、立ち向かう覚悟。後顧の憂いを断つ行為。でも最後は、シュカを庇って死んだ。
レイさんがどういう想いを持つか無視してしまうと、シュカには慰めになる条件がなにもないですね。
レイさんが守ってくれた事実は、自分が憂いだったという事実の裏返し。
獣になる描写。背すじにぞぞっときます。破壊的な単語が単なる羅列でなく、彼女の行動を示していますね。
キレるというのは実は自分の精神を守る行為ですが、そのまま戻ってこれない人もいます。
シュカは戻ってこられてよかった。
目覚めた目の前に子どもが居る。それはいい意味でもそうでない意味でも、そういうことですよね。シュカにとって。
過去を振り返った先の現実を、彼女はどう切り捌いていくんでしょう。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
シュカは負傷していたから、一緒に戦うには足手まといになりかねない。自分だけであれば思い切り戦える。
実際、勝機はあったと思うんですが、巡り合わせが悪かった……
単語の羅列は陳腐になりそうでしたが、シュカの正気が失われた状態ではこれしかない感じでした。
>キレるというのは実は自分の精神を守る行為
まさしく……!
後々、「獣」のことは響いてきます。
イチの存在は間違いなくシュカにとっての楔ですが、この先も一人で戦い続けるには苦しいですよね。
それでも戦いの中に身を置かねばならない理由が、彼女にはあるのです。
こんにちは。
壮絶な過去、想像以上でした。過去を抱え、フラッシュバックのように夢にうなされても、イチくんを支えて今日も生きていかなければならない、そういう生きる覚悟が最後の一文のなかに凝縮されている気がします。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
最愛の人を喪った出来事が、シュカの中であまりに衝撃的でした。
イチがいるからこそ、今の日常を平穏に保って生きられるのかもしれません。