第4話第一回一条学園文化祭~企画編~其ノ壱

「はいっ、もう早いもので10月ですねぇ。」

「そうですね。もう10がつですね。」

俺たちは(会長以外)、生徒会室に備え付けられているポットで入れた番茶をズズズとすすりながら会長の話を聞いていた。

「10月といえばなんだと思うかねっ!はいっ、正明君っ!」

急に指名されてたじろぐ正明。しかしそこは優等生らしくすぐに立て直して会長の問いに答えた。

「うーん。あっ!文化祭ですね!」

「そうそうYES!!!」

「あっ!そうですね。もうすぐ文化祭の準備を始めなくちゃいけませんね。」

美香さんが察したようにこえをあげる。

「といっても文化祭って毎年毎年反生徒会組織が反発してくるじゃないですか。それについてはどうしるんです?」

俺は純粋な疑問を会長に投げかける。

「ふっふっふ。杉谷!あまいよぉお前の考えはセ〇ンで売ってるショートケーキよりも甘いよぉ!」

「なんでセブ〇のやつなんですか?」

まぁ、今の世のなかへたなケーキ屋よりもコンビニのケーキのほうがうまいけれど。

「そんなことはどうでもいいのよっ!そのためのこの会議なんだよっ!」

『な、なんだってぇー!!!』

あまりの考えていなさに俺たち全員がビビった。

という過去の人が考えていることがあるのかのほうが怪しいのだが・・・

「まぁいいからはじめるよっ!」

なんか会議が始まった。

「じゃあ私から。」

そういったのは、美香さんだった。

「もういっそ相手がやりやすいようにしたあどうかしら。」

「というと?」

「もうバトルリングみたいなのを用意して生徒会メンバーに買ったら下克上の成功ということにすればいいんじゃないかしら。」

「うん、普通にいい意見ね。」

会長が納得しそうになっているところに正明が声を上げた。

「異議ありっ!!!」

「うぉ!まさかの逆転〇判みたいなノリ。そのセリフを現実で言っている人をあたしは初めて見たよっ!」

「まぁまぁ、いいじゃないですか会長。正明の意見を聞いてあげましょうよ。」

正明は、ふつふつと怒っている様子でこう叫んだ。


「僕の妹の出演予定がないとはどうゆうことですか!!!!!!」


「ちょっと待ったーーーー!」俺は我を忘れて正明にとびかかった。

忘れていたがこいつは重度のロリコンだった。

俺は会長と美香さんに聞こえないように正明に耳うちをする。

「お前はシスコンを知られちゃいけないんじゃないのか。」

「っ!!!忘れてたよ。ありがとうmy friend.」

「誰がマイフレンドだよボケ。」

ったく何なんだこいつは・・・

会長たちは、相変わらず「???」と言いたげな顔でこっちを見ていた。

「な、何でもないですよ?」

「なんでこっちに聞いてんのよっ」

「あれ?会長俺なんか言ってましたか?」

「もういいよっ!」

「もう夫婦漫才はいいから話を進めていいかしら?」

『すみません。』

「そうだそうだ!」

「でも正明君そうゆうのに同調するのはよくないと思うわ。」

「すみません。」

わが校の白雪姫は起こると怖かった。

「まぁ、話を戻したとしても美香さんの意見はいい意見だと思いますよ。」

「僕以外の意見だったらいいと思いましたけど。」

正明も俺の意見に同調する。

「奏ちゃんはどう思っているの?」

「いや、もうそれでいいや。」

はい決まりました。

この生徒会の会議はこんな感じでしか終わんないのかよ。

「じゃあ俺から文化祭の実行委員会に連絡してきますわ。」

『行ってらっしゃーい』

そうして、俺は実行委員会の本部に顔を出しに行ったのだった。

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学園に蔓延る悪を退治したい話 @tattoz

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