鬱蒼と繁ったかのような現代詩集

こころのうた

こ、こ、こころ

こころのうただ

ひととつながる

こころはここに

みんな知ってる

ほんとは知ってる

あなたとわたしの

たいせつさ

なのになぜなぜ

ころんと落ちる

手をのばしたら

あなたの、こころ

こ、こ、こころ

こころのうただ

ひとをみつめる

こころはここに

かつて知ってた

ほんとは知ってた

あなたとわたしの

わがままを

だからどうして

ぐわんとめまい

手がとどくなら

わたしの、こころ

こ、こ、こころ

こころはだれにも

あるはずだけれど

見えない、こころ

見えればいいのに

ひとのこころが

そしたらいいのに

間違えないし

傷つけないし

泣かなくていいよ

ほら

もう、泣かないで

愛していたこと

わかっていたよ

ありがとう

ありがとう

愛しているよ

こころ、こころ、すべてのこころ

こ、こ、こころ

こころのうただ

ないたからすが

わらっているよ

こ、こ、こころ

こころのうただ

ひとをたすける

こころは、ここに