背景描写がお上手ですね。曇り空や荒れる海、稲妻など描かれるモチーフを最小限に抑えて丁寧に書いたからこそ、メインとなる龍神の存在が際立つのだと思います。
龍神の正体は判然としませんが、ラストシーンのヒムカとイナギを見る限り、大人の言う通り不吉な何者かだったのでしょう。ホラーよりのファンタジーが持つ薄気味の悪い雰囲気がよく醸し出されており、個人的に好きな作風でした。
作者からの返信
コメントありがとうございます。背景描写をお褒めくださり光栄です。おっしゃる通り、今回は描写するモチーフがいつも書いてる話より少なめでしたので、書きやすいというか、一つ一つの描写に集中して書くことができたかなと思っております。
ホラーよりのファンタジー。まさにそこを目指して書いたので、そう言っていただき嬉しいです。お読みくださりありがとうございました😊
雲の中を走る稲光と雷鳴が、ありありと目に浮かんでくるようでした。龍神様の姿が、腹だけや雲から見える影だけなのが、想像をかき立て魅力的に見えました。
子どもの好奇心や純粋さ。けれども、人智を超えた存在に近づきすぎた結末……。美しく恐ろしい物語でした。
作者からの返信
そういう雰囲気のお話を目指して書いたので、「美しく恐ろしい」のお言葉すごく嬉しいです。
龍神さまの姿は、全貌が見えない方がより神秘的かなと思い、ほんと、すごくチラ見せです笑。魅力的に感じてくださりありがとうございます😊