さっきまでは ぺちゃりとしていたのに

さっきまでは ぺちゃりとしていたのに

空気をはらまされて 私は上機嫌


あっちにゆらゆら こっちでふわふわ

私を見上げる子供たちを 眺めてる


小さな女の子の手にゆだねられて

私は公園の中をゆるゆる進んでいく


鳥よ 来ないで つつかないで

風よ そんなに吹きつけないで


あぁ でも小さな女の子は

私が揺れると 一緒にはしゃぐ


そして ついに 離してしまうのだ

その子と私をつなぐ 細い絆を


私は自由になって そら


やがて 孤独のうちに消えていく

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