第1話 出会い
「あ、悠一、朝飯は...」
「いらない、行ってきます」
「ダメだよ...」
寝坊したゆえ、朝食を取らず通学電車の駅まで走ってきます。平日は普通に電車を利用して学校を通うが、今日は新学期だから、人目も多いし、瞬間移動はやめたから。改札口で通った途端になんか見覚えのあるのような女の子が傍からすれ違った...
地味な弱者を演じるために部活は入らない、成績は平均以下を保つ、クラスには目立たない。二年生になった俺は友達なんか一人もいなかった。たまに虐められる立場で、そのままいいんだ。
「...次はみょうきょうこうこまえ...みょうきょうこうこまえ...」
「森川葉奈、もう一度会えるかな」
「...ん、なにが用がありますか」側にいる髪の長い女子が突然に俺に声を掛けました。
「...ん、なにが?」
「いや、私の名前が呼ばれたから、君に」
次の瞬間、本当に驚いたよ、目の前に立っているのは間違いなく森川葉奈だ、やっぱ先の女の子か。それに俺の悪癖で、思った事をそのまま口に出した。
「てっことは、先俺が言ってた言葉は全部聞きましたか。」
「いや、名前だけですが、でも、なんで私の名前を知っていますか」
「其れは、ほら、君の鞄に名前の刺繍が見えたから」自分の物に刺繍を綴るのも昔と同じだ。
「あ、なるほど…」
どうやら無事にごまかしたようだ、彼女はまだ俺の事を気付いっていなかったみたい。つっか森川さんはもっと美しくなった、ナイスボディー。
でも、本当に良かったと思うよ、またあえるとは。
「...おーい、聞こえますか、もしもーし、君もこの高校の生徒でしょう、駅が着きましたよ...」
「もうついたんだ」
「私は今日から明境高校の生徒だから、ではお先に失礼…」
この展開マジでドラマのようだ。
このチカラはなぜ彼女に効かない フミ @samuraifumi
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