君と僕

葉月 涼

いつかの夢で

何度も見る酷く歪んだ夢の中

僕は、歪んだ世界で普通に...いや、とても美しく見えた君と出会った


「君は...誰...?」

僕は、彼女に問いかけた

『私は...を...に来た...神...』

所々聞き取れなかったが彼女はそう答えた

彼女は、僕に笑いかけると

『いつか...君を...に...再見また会おうね...』

その言葉を聞いてから僕は、歪んだ眠りから醒めた



僕は、彼女のことが忘れられなかった

彼女に恋をして彼女に会いたかったから

あの歪んだ世界でも美しく見えた彼女と会いたかった


学校に向かうため家を出て歩きだし1つ目の曲がり角を曲がった時


車に轢かれた


その瞬間、意識が飛び

よく夢で見る歪んだ世界にいた


辺りを見回していると夢でみた彼女がこちらに歩いてきた


我又遇到了你また会ったね

何故か彼女に中国語で言われたけど理解出来た

「あなたは一体...」

『私は、あなたを冥府に連れていくはずの死神です

でも、あなたをみていてあなたの優しさに恋をした

ただの出来損ないです』



愛しの人は死神だった



『私と逃げない?』

そう聞かれ僕の思いは揺らがなかったから

「一緒に逃げるよどこまでも」

そう答え


僕ら2人のいつまでも続く終わりのない逃亡劇が始まった

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君と僕 葉月 涼 @kiminokoe

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