堅苦しくない中華ファンタジー

読みやすく、面白かった。
ある日突然異世界転移したことを嘆くでもなく、たどり着いた後宮に引き篭もるでもなく、寵を狙うでもなく。無謀にも宮を抜け出して官吏の試験を受けて合格し、仕事に励む自立したヒロインなのが良き。

ヒーローは助けた流れで妃にしたヒロインのことをしっかり把握し、裏で根回ししてあげて官吏として共に働くことを許している懐の大きさが良き。

異世界から来た月輪の君として、妻として、男性的な仕事面だけでなく日輪の君である皇帝を支える皇妃にヒロインはなれるのか……今後が楽しみである。

ところでヒロインが金髪に染めていることは眉や睫毛の色でバレないのだろうか。