<<病院のお洒落>> ④シャンプーその他お風呂用品
私の入院時、主人が慌てて持ってきてくれたものはロクシタンのシャンプーだった。
うちのお風呂では、私は2種類のシャンプーを使い分けていた。普段は国産メーカーのシャンプーだが、何か特別な日、贅沢したい気分の日などにはロクシタンのシャンプーを使うことにしていた。主人はそれを覚えていたので、入院決定とあって"ハレの日用"のロクシタンシャンプーを心尽くしに持ってきてくれたのだった。
ロクシタン製品独特の豊かな香りは、第1病棟の隔離室の味気ない生活をどれほど慰めてくれたことか…。
看護師さんたちも私の洗面道具の中からロクシタンを目にすると
「あらロクシタン? じゅりさんお洒落ね~」
と褒めてくれるのだった。
私は決まって
「入院中くらい贅沢したいと思って」
と答えていたが、よく考えると隔離室での会話にしては随分ノンキな受け答えをしていたもんだ。
とにかく、香りが欲しかった。
特に第1病棟の病室は風が通りづらく、匂いがこもるのが嫌だった。
時にはシャンプーで手を洗ったこともあった。手に香りがつくかとも思ったから。
ちなみにボディソープは普通のビオレUのボトルタイプだった(差し入れは家で使っているものが原則)。病院の売店でも売っていた。
洗顔フォームは無印良品のマイルド洗顔フォーム。ボディソープ代わりにも使えて重宝した。
少し余談。
殆どの患者さんがナイロンタオルを持ち込むのだけど、ナイロンタオルでごしごし身体をこすると、皮膚に色素沈着が起こる、皮膚の脂分を取り過ぎる、等とも言われるところである。
ボディシャンプーをよく泡立てて、ふわふわの泡を作り、泡だけで身体をこするだけでも汚れは充分に落ちる。100円ショップ等で洗顔用の泡立てネットを手に入れると良い。ナイロンタオルよりもずっと速く乾くし。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます