<<病院のお洒落>> ⑤化粧品等

⑤化粧品等

私が普段から化粧水とクリーム代わりに愛用しているのはビーソフテンという薬。ヒルドイドローションのジェネリックである。同成分のHPローションという市販薬もあるので、今はそちらを使っている。

顔だけではなくボディにも使えるので、入院中も何かと愛用した。とはいってもなくなってもすぐ補充できるものではなかった。処方薬なので、病院では自分のところでも処方ができるかどうか調べてくれたが、残念ながらNGだった。結局、主人が私のかかりつけの皮膚科に家族受診をして処方箋を貰い、差し入れをするという形で補充ができた。

そういう訳で手許のビーソフテンは大事に大事に使った。ローションとクリームを手のひらで混ぜて使ったりもしていた。


後で知ったのだが、病棟持ち込みNGの品物リストには化粧水も含まれていた。

どうも過去に化粧水を飲んで自殺を図った患者さんがいたらしい。ビーソフテンについては

「これは保湿剤! 保湿剤!」

とひたすら言い逃れをしまくって、ボッシュートを防いだ。

しかし私が親しかった患者女子数人は、それぞれ愛用の化粧水をしっかり持ち込んでいた。何て言って持ち込んだのだろう。皆他の病院にも入院経験があったりするので、看護師さんを言い包めるのが上手いとか?

病院の売店には確かビオレの化粧水や美容液が売られていたように思う。飲んでも安全な銘柄だったのだろうか。謎。


それから、メンソレータムのリップクリームがとても役に立った。

唇に使う他に、虫さされや皮膚の乾燥によるもの等、むずむずする痒みに塗った。頬のリンパ腺が腫れてずきずきするときにも使った。要するにタイガーバームの代わりである。そういえば、タイガーバームって差し入れOKだったのだろうか。我が家の備蓄タイガーバームは空港の免税店でまとめ買いしたものなので、日本製じゃないんだよね~。


入院生活後期、試験外泊後は持ち込み品の要領が多少解り始めたので、ロクシタンでバラの香りのハンドクリームを購入して持っていった。主人は「ボッシュートされないか」と心配したが、病院チェックをあっさり通ったので、入院最後の1週間、私はバラの香りに包まれて悦に入って暮らした。

※病棟内に持ち込む処方薬や市販薬の説明書を捨てずに保存しておくと、お医者さんや看護師さんがすぐに薬の成分を把握できて便利です。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る