不安神経症と鬱と私

金木犀

第1話 過去話

事の始まりはいつだったか。

あまり覚えては、いないけれど。

小学校の時から転校を繰り返し、ようやく落ち着いた地でいじめられ始めたのが、始まりだったか。

どうしていじめられたのか?なんでいじめられているのか?よく分からない。

強いて言うなら、“余所者”だったからだろうか。

私が受けてきたいじめは、殴る蹴るなどの身体的なものではなく、俗に言う精神的にくるいじめ、いわゆる言葉のいじめだった。

「ウザい」

「死ね」

「キモい」

そう言った事を面と向かってではなく、すれ違いざまに言われてきた。


「⚫⚫菌だ」とバイ菌扱いもされた。私に触れれば、かすれば鬼ごっこのようにソレが始まる。机や椅子も同じだ。


だから、掃除の時間、皆の机が運ばれていても、私の机が運ばれている事は無かった。たまに先生が、運んでいたような気がする。


当時の私は何も考えず、それを担任の教師に話した。自分が今されている事を。酷く泣きじゃくった事を覚えている。


それが、終わりのない始まりだった。

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不安神経症と鬱と私 金木犀 @kinmokusei02316

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