第6話 あとがき
というわけで終わりです。
えへ。やっちまいました。バーンと臣人の“愛の絡み”ああ、妄想してしまう毎日。(と、書いていますけど別にホモって訳じゃないですからね~。念のため。)
バーンの暗い過去が少し出てきました。ラティは『輪廻転生の輪からはずれている』という下りがありましたが、これはどういうことかと言いますと・・・。ラティの“魂”は7年前の事件で完全に消滅してしまっているのです。“死”(=肉体から魂が抜けた状態をさします)を迎えてもバーンは魅了眼の力でそれを見ることができますし、呼び出すことも可能です。しかし、どの世界にも魂がなければ、それもできないという意味です。たとえバーンが死を迎えたとしてもラティには逢えない。並の術者ではないからこその苦しみがそこにあります。だから彼にとっては、自分が生きていても、死んでいても同じ状態なのです。今のところ彼にできる唯一のことは、彼女のことを時折思い出すことだけということになります。7年前の事件に臣人も大いに関わっています。が、詳しくは、まぁ、いずれ。時期が来たら(もっと設定を煮詰めたら?)バーンとラティの出会いから別れまでの話を書きたいなぁと思います。(これが「
「ゲーボ」の意味は、「パートナー、贈り物」という意味です。この「パートナー」という意味は、不足な部分を補い頼り合う関係ではなく、互いの個性を抑えることなく、それぞれがそれぞれで完全に対等な関係によってのみ可能ということを表しています。ある意味、「神からの贈り物がパートナーである」というふうに解釈をしました。バーンにとっては臣人が、臣人にとってはバーンがかけがえのないパートナー=親友である、と思っています。知り合って間もない頃はそうでもなかった(臣人なんか、ラティが死んだ当初は義務感で一緒にいたんでしょうが……)ふたりが、7年という月日を経て、こんなふうになれたらいいなぁと思いながら書いていました。相方のしろがねさんにはあまりにも耽美な世界と不評でしたが。
臣人はバーンと何をやっても、ツーカーの関係です。っていうか古女房だ。ここまでくると。(生きている死体的バーンの面倒をよく見てるよな。ホント。)言葉ではなく、どちらかというと眼や雰囲気で語るバーンのことを長い付き合いとはいえ、よく理解していると思います。バーンは何も言わないけれど、何をどうしてほしいか臣人にはわかる。そんな関係です。ラティをのぞくと、臣人がバーンにとって非常に大切な存在であることになります。(ああ、意地悪になってしまいそう。)もし仮に、バーンの弱点でもある「自分の周りにいる人が死んでしまう」という強迫観念を逆手にとって「誰か」が、彼の力を暴走させ、それを止めるために臣人が“死”に直面したら、一体彼はどうなってしまうだろう???
でも、救いのない話はイヤなので、バーンにも臣人にも、もちろんラティにも救いのある話にしたいな。(だからといってラティは生き返りませんけど。)
家族といえば、臣人ちゃんの祖父が出てきました。これからまたドタバタになりなす。(74才の元気じじいです。)バーンの家族については設定はあります。しかし別な話でリンクしてしまうので、今まで書くことを躊躇っていました。が。このあいだその昔に書いた小説が何百枚と出てきて、思わず読み返していました。で、書きたくなったと。(なつかしいなぁ)
おっと、話を戻しましょう。バーンの両親は科学者で、バーンが小学校の時に飛行機事故で亡くなっています。他に肉親と呼べるのは5才年上の兄が一人います。名前はアレックス。事故後、バーンを食べさせていくために高校を飛び級して卒業、NYへ働きに出ます。(ということは、設定上バーンはSFあたりで生まれ育ったことになります。)バーンも高校に飛び級して入学。一人暮らしをしながら16才、高校3年生の時にラティと出会い、また、事件に巻き込まれていくことになります。事件後は行方不明になり、アメリカから姿を消します。再度消息が確認されるのが、バーンが20才を過ぎた頃。日本で臣人と一緒に、臣人の祖父國充の寺で居候をしてしばらく過ごします。
兄、アレックスは小さい頃から不思議な力を持つバーンに対して、励ましたり、怒ったりできる唯一の人物です。バーンの両親亡き後、本音をうち明けられる(あまりにも変なことを言うと冷やかされる?)人物であったと思われます。
バーンの側にいながら彼の力の影響を全くといっていいほど受けなかった人です。(こいつはホント鈍感なんだから~。)今はNY在住の危ない(戦う?)ジャーナリストです。バーンが行方不明になってから願掛け髪をして、金髪を長く伸ばしていたのですが、今はどうだか。
こっちの話は(アレックスが主人公の話は)、CIAだの、FBIだの、政府機関で裏取引だの、NYタイムズだの、テロとかそういうアクションものの話なので、バーンのオカルトものとはじぇーんじぇーん違いますね。(書いてる私も若かったからな昔は)小説を書いたのと同じ時間軸で考えるとアレックスも40才近くか。わははは。
昔の人物相関図を見ながら(もちろん、バーンや臣人ちゃん、國充和尚さんも入ってる)つくづく、
最後までお付き合いくださってありがとうございました!
ご感想、お待ちしています。
あなたにルーンの加護がありますように。
GEBO 砂樹あきら @sakiakira
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます