【朗読ミニ台本】後悔の森

第1話

深い森を駆け、足裏を傷つけ、傷口に泥を塗り、痛みに森を駆け回る。

自らの選択で苦しみ、それをそうと知らぬまま、他人を恨み続ける。

「君は何をしているの?」そう問いかけて欲しかった。「後悔先に立たず。」そんな言葉だけが浮かんでくる。

悲しい記憶を駆け、『今』の自分を傷つけ、『過去』の自分を額に飾り、憧れに胸を焦がす。

こんなことを思えるならまだやり直せるかな。