第十七話 メッセージのやりとり
玲華『おはよう! そして久しぶり、柳くん。先週は連絡が無かったから忙しかったのだと思うけど、無理してない? また倒れたりなんてしてないわよね? 問題なければいいのだけど。。。それはそうと、次のお休みはまだわからないかしら? あ、もちろん柳くんの体調的に問題のない日ね! 来れる日がわかったら教えてね。お風呂用意して待ってるからね』
玲華『スタンプ(少女漫画風の少女キャラクターが風呂でサムズアップしている)』
大樹『おはようございます。お久しぶりです、如月さん。ちょうどこちらから連絡しようか考えてたところでした。休みなんですが、今週末の日曜が空きました。その日、話に聞いた露天風呂をお借り出来ればと思いますが、ご都合はいかがでしょうか』既読
大樹『スタンプ(おっさんっぽいクマが「ああ……」と何か渇望するように手を伸ばしている)』既読
玲華『あっ、そうだったんだ! わかった、じゃあ、週末の日曜待ってるね! あとメッセージ固いよ、柳くん(笑) 』
玲華『スタンプ(同じ少女キャラクターがケラケラと笑っている)』
大樹『では、週末にお邪魔させていただきます』既読
大樹『スタンプ(同じクマが「よろしく頼んます」とペコと頭を下げている)』既読
大樹『。。。固いですかね?』既読
大樹『スタンプ(映画化もした某ギャンブル漫画の主人公が顔を赤らめてモジモジしている)』既読
玲華『メッセージは固い! でも、スタンプは固くない!(笑)』
玲華『スタンプ(同じ少女キャラクターがゲラゲラと笑い転げている)』
大樹『そうですか。。。固くしてたつもりは無かったでのすが。。。以後、気をつけます』既読
大樹『スタンプ(某ギャンブル漫画に登場するおっさんが床でジタバタしている横で「猛省……!」)と書いてある』既読
玲華『スタンプが固いのか固くないのかわからない……とりあえず、メッセージがやっぱり固いわね!』
玲華『スタンプ(同じ少女漫画のキャラと思われるイケメンが「ふーやれやれ」と髪をかき上げている)』
大樹『いや、んなこと言われてもやな』既読
玲華『出た! 関西弁!』
玲華『スタンプ(同じ少女キャラクターがゲラゲラと笑い転げている)』
大樹『今度の発音は完璧だったでしょう?』既読
大樹『スタンプ(おっさんクマが腹立つほどのドヤ顔をしている)』既読
玲華『文字でわかる訳ないでしょ!』
玲華『スタンプ(少女キャラが「何言ってるのよ」と腕を組んでいる)』
大樹『文字からでも発音がわからないなんて、如月さんもまだまだですね。。。』既読
大樹『スタンプ(某テニス漫画の主人公が「まだまだだね……」と言っている)』既読
玲華『無茶苦茶言ってくれるわね。。。』
玲華『スタンプ(少女キャラが「ああん?」とメンチを切っている)』
大樹『スタンプ(おっさんクマが腹立つほどニヤニヤしている)』既読
玲華『そのスタンプムカつく!』
玲華『スタンプ(少女キャラが腕を振り上げて「ムキーッ」としている)』
大樹『スタンプ(おっさんクマが腹立つほどニヤニヤしている)』既読
玲華『ちょっ、やめなさい!』
玲華『スタンプ(少女キャラが地団駄を踏んでいる)』
大樹『仕方ないですね。。。やめてあげましょう』既読
大樹『スタンプ(おっさんクマが腹立つ感じに「やれやれ」としている)』既読
玲華『スタンプ(映画化もアニメ化もした能力者同士の某バトル漫画第三部の主人公が「お前は俺を怒らせた」と言いながら帽子を整えている)』
大樹『スタンプ(おっさんクマがペコペコと土下座している)』既読
玲華『スタンプ(世界一有名と言っても過言でない宇宙を舞台にしたバトル漫画の主人公が「栗リンのことかー!」と金髪を逆立たせて荒ぶっている)』
大樹『。。。お詫びに日曜は角煮だけでなく、他にも美味しいものを作りましょう』既読
大樹『スタンプ(某ギャンブル漫画に登場するおっさんが焼けた鉄板の上で土下座をしている)』
玲華『!』
玲華『スタンプ(頭脳戦が主題でサービスシーンのないラブコメ漫画の、相手に告らせたい女主人公が「本当!?」と、パアッと顔を輝かせている)』
大樹『本当ですとも』既読
大樹『スタンプ(胡散臭い政治家っぽいキャラが「わたくし、嘘は言いません」と演説をしている)』
玲華『スタンプ(少女キャラが疑わしそうにジト目をしている)』
玲華『。。。なら、許してあげましょう』
大樹『スタンプ(某ギャンブル漫画の主人公が感極まったように「僥倖……!」と叫んでいる)』
大樹『では、何を食べたいですか?』既読
玲華『えーっと。。。』
玲華『あ! また、柳くんの作ったチャーハンが食べたいな(ハート)』
玲華『スタンプ(少女キャラが顔を赤らめてモジモジしている)』
大樹『ふむ。。。お安い御用です』既読
大樹『スタンプ(おっさんクマが「任せとけ!」とサムズアップしている)』
大樹『どんなチャーハンがいいかとかありますか』既読
玲華『え? そんなに色々あるの!?』
大樹『ありますよ。前のは材料が限られてましたし俺の中では75点ってとこです』既読
玲華『スタンプ(少女キャラが劇画風に「なんてこと……」と慄いている)』
玲華『えっと、じゃ、じゃあ、柳くんのお任せで!』
大樹『了解です』既読
玲華『お米炊くのは任せてくれていいわよ!』
玲華『スタンプ(少女キャラが「私に任せて!」と胸を叩いている)』
大樹『。。。お願いします』既読
大樹『スタンプ(おっさんクマが口を抑えてプルプル震えている)』
玲華『何よ』
大樹『何もありませんよ』既読
玲華『スタンプ(少女キャラが疑わしそうにジト目をしている)』
大樹『日曜は何時に伺えばいいですかね』既読
玲華『あ、話逸らしたわね』
大樹『そんなことありませんよ。日曜ですが、昼過ぎでいいですかね。ゆっくり寝てから行きたいと思いまして』既読
玲華『あ、そうね。そこは柳くんの無理が無い範囲でいいわ』
玲華『スタンプ(少女キャラがお姉さんぶった感じで「ゆっくり休むのよ」と指を振っている)』
大樹『スタンプ(おっさんクマが「どうも」と頭を下げている)』既読
玲華『あ、そうだ。角煮やチャーハンに必要な材料とか買っておくから、土曜までに教えてくれるかしら?』
大樹『それは助かりますが。。。ちょっと不安ですね』既読
玲華『え、何が?』
大樹『いや、だって如月さん家事関係はポンコ――いえ、何でもないです。じゃあ、お願いします』既読
玲華『ちょっと!! 文字だとその誤魔化しはきかないのよ!! それにもう殆ど書いてるじゃない!!』
玲華『スタンプ(少女キャラが腕を振り上げて「ムキーッ」としている)』
大樹『全部書いてないからセーフですよ』既読
大樹『スタンプ(おっさんクマが腹立つ感じに「やれやれ」としている)』既読
玲華『スタンプ(某バトル漫画第三部の主人公が「お前は俺を怒らせた」と言いながら帽子を整えている)』
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