心霊写真
フーゴ
心霊写真
私は最近、あることに悩んでいる。
そのあることとは、
「え、マジで?あきこまた『心霊写真』撮れたの?」
「う、うんそうなんだ。あい〜助けてよー。最近私の映る写真全てに幽霊が写ってるんだよ〜」
「そうなんだ、大変そうだね(笑)」
「あい酷い〜私本当に困ってるのに〜」
「冗談だってごめんごめん。」
「でもそのいつも写ってる幽霊って毎回顔見えないよね」
「確かに、何でだろ〜?」
あいの言う通り、幽霊はいつも下を向いている。
「あ!わかった!」
「え?あい何がわかったの?」
「この幽霊あきこの頭を見てる!」
「ほ、本当だ。」
確かに幽霊は私の頭を見ていた。
「まさか、この幽霊あきこを狙った変態幽霊?」
「いや、それはないと思う。数週間前から幽霊は写ってるけど私に直接危害を加えられてないし」
「てか、この幽霊女じゃない?髪長いし胸もあるっぽいし」
「え〜ただ髪の長い太ったおっさんの幽霊なんじゃないの〜」
「いやどんだけこの幽霊を変態にしたいのよ、おい」
「じゃあ同性愛者とか?」
「はいはい、もう変態からは離れて」
その日学校ではこれ以上の成果は得られなかった。
その日の夜あいからL〇NEがきた
「ねえ!あきこ!」
「どうしたの?こんな時間に」
「幽霊の話だけど、もしかしから幽霊をすぐ近くで見れるかもしれない。」
「どうゆうこと?詳しく教えて!」
「私さっきまで幽霊を見る方法をYahhoo!で調べてたんだけど、そしたら、こんなの見つけたんだよね」
「スクショ送るね」
「あ、きた。」
「ふむふむ」
「つまり、自分が写った鏡を写真で撮れば背後にいる幽霊を近くで見れるかもってことか。」
「そゆことそゆこと〜」
「でもなんで夜12時、お風呂の鏡の前で撮らないといけないの?」
「詳しいことはわかんない」
「でも、今11時55分だしやってみれば?」
「わかったありがとう。あい」
「もし幽霊に変なことされたら電話してね!w」
(だから変態から離れろ!と突っ込もうとしたがやめとこ。私のために調べてくれたんだし)
「じゃあね、あい。」
「またねー」
「よし、やるか。」
11時58分お風呂場にて
「よし、あと2分だ。お風呂場の鏡の前でよかったんだよね?」
「まあ撮ってみれば分かるでしょ。」
「でも、もし、あいの言う通り、変態とかだったらどうしよ〜」
などと考えてるうちに12時になった。
パシャΣp📷ω・´)
「撮れたかなー?」
「うわ、本当に写ってるよしかも、やっぱり私の頭を見てる。どんな顔なんだろ?」
幽霊の顔を見た時私の頬を大粒の涙が流れた
「う、うそ、お、お母さん」
それは紛れもなく2週間前に亡くなった母だった
そして、母は私の髪の毛を編んでくれようとしていたのだ。
「昔は、よくお母さんに髪の毛を編んでもらってたっけ。」
「なんだ、そう言うことだったのか。」
そう言った瞬間、目の前の鏡が曇り、ある文字がなぞられた
「いつまでも貴女を見守ってるよ。」
再び私の頬を大粒の涙が流れた。
心霊写真 フーゴ @fugo1017
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