神秘的で、あたたかくて、ほろ苦くて、優しくて大人の男と女のロマンも感じるどのページをめくっても、あなたの心のピースにピタリと当てはまってしまうそんな素敵な詩繍です
優しくてあったかい情感と、どうしようもないような憂いが滲み出ています。これぞ人生。数十年生きて様々なことを経験してきたからこそ書ける詩なのかなぁと思いました。今の私には全然書けなくて、こんな詩を書けるような歳の重ねかたをしたいです。
暗闇の中、不意に目覚める。ぽつんと、一人。眠れない夜を彷徨う中で、辿り着くのがこの詩繍。そう難しいことは書いてないけどそう簡単に読み飛ばすのは味気なくて口ずさむように、味わう。クスリときたりチクリときたりホロリときたりパラリパラリとめくるうち闇はいつしか柔らかくなり優しい眠りが訪れる。眠れない夜に、寄り添う詩。
様々な色や形は匂いや人が見える、とてもとても趣のある詩繍です。そもそも「詩繍」と名付けるセンスが素敵だと思います。一つ一つ縫い合わせていくような、バラバラなようで繋がっているような鮮やかさです。