おわった

獣は獣のまま

醜く泣き叫び、嗚咽

嘔吐して己の情けなさを泣いた

自分勝手で自己陶酔

何が本当で、何が嘘か

何が真実で、何が虚偽か

わからない、わからない

なぜから私は獣になった

理性がなくなった

ただ目の前の人に飛びついて

にこにこ笑い

「いいこと!」と言うのだ

小さな善も余計なお世話

望みも縁も他人任せ

何という生き様か

何という生き恥か

泣けてきた

泣いて情けない、情けない

同情を乞うて寄りかかる

烏滸がましや、烏滸がましや

9月の終わりがこんなだなんて

誰が、誰が予想したか

行動に酔い痴れて

馬鹿みたいに裏切られては泣いた

泣いた泣いた吐いた泣いた吐いた

黄色い胃液が便所をよごす

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

九月に九月 朶骸なくす @sagamisayrow

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ