風邪の日

酷く咳き込んで眠りかけては目が覚める

鼻詰まりの苦しさは

滑稽を通り越して泣けてくる

節々は痛く、起き上がるのも一苦労で

内にこもった熱のせいか怠くて仕方ない


完全健康体でないまでも

こんなに痛くも苦しくもないことは

なんて有難いことだったのだろうかと

たったこれしきの風邪でも

わたしは弱音を吐きながら思う


打たれ弱いことこの上なし

今更ながらに苦しい時にこそ

本来の人としての力が問われるのなら

我ながらヘナチョコすぎて

情けなくなるばかり


それでもね


治れば

治りたい

治ったら

この苦しさとオサラバしたら

温かいお風呂にゆっくり浸かって


風邪よ、さらば! と

スッキリさっぱりするのだよ

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