第2話 出会い
「コンコン」
部屋のドアが鳴る。
「一翔入るぞ」
そう言って父が部屋に入ってくる。
「まだ、学校には行けそうにないか… 実はな父さんお前に話があるんだ、あのな父さん再婚しようと思うんだ。相手はな実はあの事故の時、うちの車の前を走行していた車でな、同じ事故に巻き込まれた人なんだ。どうかなそれなら母さんも許してくれるだろうし、何よりお前も少し気待ちが楽になると思ってな、どうかな」
父さんの問いに大して俺は
「うん、好きにしなよ」
本当は嫌だった母さんのことを忘れれない、なのに新しい母さんなんて自分には考えれなかった。
「そうか、なら次の日曜日うちに来るからよろしく頼むぞ」
そう言って父は部屋を出た。
日曜日、チャイムの音が鳴り、父がドアを開ける。
「はい、どーぞ〜」
そこには父と同じくらいの女性が立っていた、そして、その後ろに俺と同じ歳くらいの子供がいたのも見えた。
「初めまして、一翔君 私の名前はね島内琴美っていうのよろしくね」
俺は頷くだけだったすると
「ほら、あずさも早く挨拶して」
「初めまして、島内あずさです」
「一翔君と同い年なの仲良くしてあげてね〜」
「はい、初めまして白谷一翔です」
この時、久しぶりに父以外の人と話した気がした。
そして、少し気持ちが軽くなった気もした。
この日が一翔の人生をまた動き出させる大きな1日となった。
白球 @soto-ka
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。白球の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます