普通のリーマンである自分ですが、家に帰れば着物美少女がご飯作って「おかえり」って微笑んでくれるので勝ち組です

 エイプリルフールなので、叶いそうもない願望をタイトルに持ってきてみました。残念ながら正しいのは読点までです。そこから後は全部熱のために見た美しい夢です。


 相変わらず風邪をひきずっています。咳は体力を奪いますね。体力がずっと赤ゲージラインで点滅しています。


「うむ、おかえりである!」


 そんな状態で仕事に行き、帰ってきて見るのはちょんまげジャージ男の満面の笑みである。


「今日は唐揚げが安かったでな! 買ってきてみたのだ! 塩☆唐☆揚げ! しょっ☆ぱい☆やつ!」


 某カードゲーム漫画みたいな区切り方してる。愉快なやつだね、お前は。


「のんあるもあるぞ。シュワシュワのやつ」


 ファンタのことノンアル呼ばわりするヤツ初めて見たなぁ。ノンアルも定義ってのがちゃんとあって……あー、いいや。ファンタ美味しいからいいや。


「ご飯とて、もち炊いておる!」


 もち言うな。誇り高き武士だろ、お前。いや、誇り高いヤツは間抜けな尻振りダンスを踊りながら炊飯器を讃えないか。


「一介の武士である某だが、目が覚めると珍妙な風体の男が面倒を見てくれていたでござる」


 ここまで何の興味もひかれない長文タイトルも珍しい。

 そう思っていたら、踊っていた武士が炊飯器の表示を見て「あ」と動きを止めた。

 ピー、と音が鳴る。


「すまぬ。ぼたんを押し忘れていた」


 お前えぇぇぇぇぇぇ!!!!


「大丈夫大丈夫!! 代わりに冷凍しておった米にて焼きおにぎりを作っておるゆえ、食うがいい!」


 まさか今日のお昼ご飯はそれだったのか! いいなぁ! いただくとするぜ!


 そうそう、武士はほんのりフライパンを使えるようになってます。またこの辺の顛末もいつか書きたいです。

 まあ、これが昨日の晩の話です。で、今日はエイプリルフールだしそれにふさわしい話でも書きたいなと思ってたけど、もう四月一日になったって事実以上に信じがたい話が無いから今年はやめました。一年の三分の一に突入したとか嘘だろ、頼む誰か嘘だと言ってくれ。

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