バランスボール
バランスボールが百均ショップにて三百円で売ってたので、試しに買ってみました。
結論から言うと、自分の部屋の狭さと武士のノリを完全に見誤ってました。
「ぬうううううっ!!」
玉乗りしようとした武士が、普通にひっくり返って周りを巻き込みながら壁にぶつかり動かなくなった。文章で書くと愉快だけど、実際問題隣の部屋にも下の階にも申し訳ない上に、若干家具がぶち壊されてるわけだから何にも良いこと無いな。
つーかお前、バランスボールが何たるかを知らないね?
「知らぬな。軽業の一つでは無いのか?」
違うな。
「なんだ、違うのか。てっきり某、大家殿が職を変えるのかと思うたぞ」
変えないな。そんでこの歳で新しい夢を追うのは相当胆力のいる話だぜ。
「ならばこれは何なのだ」
おう、当然の疑問。
それね、ボールという不安定なものの上に乗ることで体幹とか鍛えるやつなの。
「ほほう」
頷くと、また武士はボールの上によじ登り……。
三秒ほど小鹿のように両足を震わせたあと、また派手にひっくり返った。
「ぬおあああああっ!!!!」
ついでに台所に繋がるドアをぶち破った。
敷金ーっ!!!!
「よし、何度でも挑むぞ」
やめろ! やめなさいよ!
つーかなんで玉乗りスタイル維持すんのよ! 座るんだよこういうのは!!
「ぬわーっ!!」
もおおおおおおっ!!!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます