餃子

 武士よ。


「うむ」


 今日は、一瞬でできる簡単で美味しい餃子の作り方を教えてあげます。


「おお!」


 まずは、冷凍庫を開けます。


「涼しい」


 だよな。でも頭突っ込んじゃダメだぞ。

 んで、AJINOMOTOの冷凍餃子を取り出します。


「うむ」


 油を引いていないフライパンに、ワクワクしながら並べます。


「ほうほう」


 はい蓋。

 はい着火。


「おお」


 しばし待ってから……。

 うん、もうそろそろいいかな。

 蓋を持ち上げて、焼き具合を確認します。


「キツネ色であるな」


 で、ちょっと焼いて……パリパリにして……。


「ワクワク」


 お皿にドーン。

 完成。


「おおおお! もうできた!!」


 はっはっはっは。

 しかもな、もうぶっちゃけどんな革命が起きてるのか知らないんだけど、なんとこのまま食べても美味いんだコレ。

 食ってみ。ほれ。


「はふっ! もふもふもふっ! うまい!!」


 な。

 勿論、醤油とかラー油とかで食べてもいいよ。でもやっぱすんげぇ美味いよ。このままでも。


「某、米が欲しいぞ!」


 あー、そういうこと言っちゃう? ご飯係なのにご飯炊き忘れたお前が? おいおい、こりゃあとんだワガママザムライだぜ。


「ぐ、ぐぬっ……! その件については、心より申し訳なく……!」


 ふふふ……まあ気にすんな。誰にでも忘れることぐらいあるよ。

 それより、電子レンジを見てごらん。


「ぬ……?」


 ――冷凍ご飯が、ちょうど解凍できた頃さ。


「大家殿おおおおお!!!!」


 ははっ、よせやいよせやい。


「大家殿は良い嫁になるぞ!!!!」


 男だよ。嫁にはならねぇよ。なれねぇよ。


 そんなわけで、今日は餃子パーティーです。

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