3日目 今日も武士がいる

 今日は仕事で飲みがあり、遅くなった。


 帰ると、今日も武士はタオルケットにくるまり眠っていた。今までと違うのは、フローリングではなくカーペットの上で寝ていることである。


 カーペットの上で丸くなる武士。こうして見ると、まるで子犬のようだ。



 帯刀さえしていなければ。



 銃刀法違反で捕まる前に、なんと説得しよう。

 コイツが捕まるのはいいが、どう考えても自分にとばっちりが来る未来しか浮かばない。


 穏やかな寝息を背に、私は考えている。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る