嘘がどこか愛おしい

幼い頃の嫌な思い出のせいで嘘をついて生きている主人公。けれどその嘘は彼女を守る盾でもあり武器でもあり、時にはそれを愛おしいとも思えました。
嘘で塗り固めた環境。共感なんて出来そうにもないのに物凄く彼女に共感できたのは、人は必ず何かしら嘘をついて生きているからなのかもしれません。
主人公の芯の強さや潔さ、そして頭の回る賢さは読んでいてとても清々しいものでした。
私はそんな物語に魅力され気がつけば一気読み、真夜中でした。
まだ未読の方は是非どうぞ。