応援コメント

12 「怖い」ものを前に誠実であることについて。」への応援コメント

  • とても興味深く読みました。
    勉強不足で、どの本も読んでないのですが、「O嬢の物語」は確か映画があって(観てはいないのですが)、これまた官能的な匂いのするビジュアルが使われていた記憶があります。
    実は、そういう物語だったんですね〜。観るor読んでみたくなりました。特に、私もあとがきを読んだらどう感じるのか、試したいです(笑)

    私は学生時代、女性学をかじったのですが、やはり古来、生命を生み出せるということは生命を滅ぼすこともできるのでは?等々、男性側に女性というものへの恐れがあって、それを押さえつけるために上に立って支配することで己の安泰を図ったのだ、というふうに習いました。
    その後は男性側の既得権益というか、男性優位は支配者にとって都合が良かったのでしょうね。
    男性原理と女性原理は、対立しがちですしね。

    虐げる側と虐げられた側の歴史というのも、まさにそうですね。。。
    社会的にもそう育てられていきますし。

    さておき、どんな時も誠実でいるには、もしかするとある程度強い信頼関係も必要なのかもしれませんね。
    そして、誠実でいることでまた、信頼も深まるのかもしれません。。。

    作者からの返信

     コメントありがとうございます。

     たまきみさえさん、女性学を学んでいらっしゃったんですね。
     
     ――男性側に女性というものへの恐れがあって、それを押さえつけるために上に立って支配することで己の安泰を図った

     なるほどです。
     男性の根底にあるのは、やや過剰な怯えなんでしょうね。
     それは女性に対してなのか、世界に対してなのか、は判然としませんが、怯え故に支配するという過剰な方向に進んだような印象を僕は持ちます。
     あくまで、僕の印象でしかないのですが。

     誠実でいる為には、ある程度の信頼関係が必要というのも、仰る通りだと思います。
     信頼できないものに対して誠実でいることは難しいですから。

     たまきみさえさんが一定の考えを基にコメントをいただけているように思っていましたが、その理由の一端が今回分かったような気がしました。
     無学な僕の曖昧な意見にちゃんと向き合って下さって、本当に感謝しかありません。

     ありがとうございます。

  • 誰かに対して、誰かの一部に対して、自分の感情を言語化するのはとても気も労力も遣うことだと思います。それでも、真摯に言葉にしようとする人は誠実ですよね。

    ある作者に対して作品の感想を言葉にするのはそもそも大変で、その感情が恐怖だったりしたら余計に苦労するものだと思います。
    その意味で、郷倉さんが仰るように浅野さんは誠実ですね。

    僕もカクヨムにいる以上、可能な限り誠実でありたいと思っています。難しいですが……。笑

    ちなみに、冒頭からの男女の関係を読んで、福岡伸一「できそこないの男たち」を思い出しました。社会史的には男性が権力を持ってきたのでしょうが、この本では生物学的見地から見事に「できそこない」である男を描いています。
    やっぱり男は出来損ないだから、上に立ちたがるのかな。なんて。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    仰る通りだなと思います。
    真摯に言葉を紡ごうとする時には、労力を必要とするように感じます。
    その労力を惜しまない人が誠実に近い場所にいられるんでしょうね。

    福岡伸一「できそこないの男たち」は勉強不足で読んでいません。
    今度、読んでみます。

    男は「できそこない」という視点は、僕が男であるせいか、そうだろうなぁと納得してしまう部分です。