第8話 クリスマスイヴ
12月に入った頃、僕は彼女を呼び出す方法を考えていた。
「風邪をひいたけど、一人暮らしで頼る人がいないので、助けてくれない?」
と電話すると、彼女は、フルーツやら、風邪薬やら持って僕の部屋に来てくれた。
「呑みに行こうか?」
「風邪は?」
「そんな事、言ったけ?」
でも彼女は付いて来てくれた。
どうも自分の話をしたかったらしい。
人には、話したい欲求がある。
それを満たしてあげるのが、気に入られる最短の近道だ。
どうも元彼は、最初27歳と言っていたが、免許証を見て、40歳と分かったらしい。この時、僕は、28歳。彼女は22歳。
元彼は、モデル事務所のオーディションの審査員だったが、落選した後、個人的に電話があったらしい。
年齢を誤魔化す方もおかしいが、40歳を27歳という嘘を信じる方もどうかしてる。
元彼は、クリスマスイヴにヨリを戻したいらしい。
僕は問いかけた。
「行くの?」
「分からない」
そして、気にもしていなかったが、クリスマスイヴに彼女は僕の部屋にやって来た。
僕の女性遍歴 clean_wave @clean_wave
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