〈感想〉
まず語彙力が高く、設定を読み飛ばしてもよく分かると書いてある通りに内容が入ってきました。
説明文でもなければ内容の無いスカスカなストーリーでも無く、ストーリーが進むにつれて内容が見えてくる。そんな作品でした。
上記は有原さんの技量、経験がなせる技だと思います。
考えずとも内容が入ってくる。読みいってしまう作品でした。
このような戦闘機のようなものが出てくる作品を読むのは初めてで、今まで読まず嫌いをしていた自分にとって良い機会を頂きました。
正直な話、有原さんの小説を読み終えた今もこのような作品は好きになれそうにありません。
しかし、この作品は別です。
主人公の生い立ちを闇で包み、周りの人間の人情深さ、そして師弟関係や王族との関わり、主人公の存在の必要性など全てが愛着を持って読むことが出来ました。
戦闘機の戦闘シーンは圧巻の一言です。
文を読んでるだけで殺陣のような情景が浮かび、その場所、機体の外観や性能そして、操縦者の思い、立場。そして責任。
覚悟を持って立ち向かう操縦者とそれに呼応するようにぶつかり合う戦闘機。
人間味のあるキャラクターが好きな自分にとって心の叫びや覚悟を決める姿がとても印象に残りました。
最後に個人的に一番好きな場面を、
主人公シュランメルトが、シャインハイルの双丘を揉みしだくシーン。そして恋敵のパトリツィアの双丘を揉みながら比べるシーンです。
有原さんの溢れ出た性癖が作品に反映されており作品自体に親近感を感じました。
以上で感想を終えさせていただきます。
なお、不満点は3回全話完読し、必死に探しましたが全く見つかりませんでしたので悪しからず!
記憶を失った青年と一人の少女が織りなす物語。
魔導騎士(ベルムバンツェ)と呼ばれる人型機動兵器が主軸になっているのですが、一話一話が読みやすくテンポよく読み進められます。
用語がわからずに毛嫌いする人も少なくないはずですが、作者様によって解説集が設けられているのでわかりやすい!!
まるで、アニメを見ている感覚。
「脳内で映像化しやすい」作品と言えるでしょう!!
工房での日常のワンシーンや、模擬戦闘シーンも見どころですしロボット好きにはたまらないシーンも目白押し!!
それにしても、あのおっ〇いのワンシーンは、思わず笑ってしまいました(笑)
記憶のない青年は、何故記憶がないのか?
個人的には、やはり主人公の青年の性格が好きですね(#^^#)
自然なカッコよさが滲み出ているような、こんな青年に憧れます!
ぜひご覧ください!