第8話 麻績(おみ)のオババ
麻績別(おみわけ)の里は船つくりの
族長は、若い頃より
太陽が
漕ぎ手の掛け声もなく、
「ここがわれら
「
ジンを迎えたのは、
ここ
このオババが、あめ族である
しかも薬用として痛みを和らげ、
オババは、ジンの手を引いて自分の
「
「この熱いお湯に、
「まこと、
ジンは、白湯の香りを楽しみながら、ほっとした気分で、蜂蜜を味わった。
「
「
そこに若い
「そうそう、まずはお
その夜、族長、
「さて、みなも
一族は、族長の一言一句を聞き漏らさずに心にとどめた。
「帰着時に
族長の話に、一同は不安の表情も見せずに、聞き入った。
「上流の山々で異変が起こっている。飛騨の
ささやかな宴が終わると、ジンはオババの部屋にもどった。
「今夜の族長オミは、随分と張り切っておりましたね。安心してわが
オババは、ジンの震える気持ちを
「今夜はうつし族の再興を願って、このオババが、
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