第4話 輝々比古男(かがひこお)とオト彦根(ひこね)
つち族の
「おそれ多くも、あめのみなかぬしの神、たかみむすびの神、かみむすびの神の
族長となって初めての
「日めぐり、月めぐりて久しけれど、赤き
「いまここに、
たどたどしくはあったが、若く力強い
乾いた
ところが、人々の
「わが弟、オトウツシよ、ついに「あめつちの約束の日」がやってきた。われは、直ぐに、この地を離れなければならない。わが息子、
と言って
「北の
この
ところが、オトウツシには、
オト
オト
キトの占い通り、
「われは、星の動きを占う術師なり。人の生き死は
と言って、民の命に寄り添うことはなかった。
オト
「一体、だれが日高の行く末を守るのか。このまま
オト
新しい族長、
しかし、
「なんと、おぞましや。あめ族の血筋が途絶える。乾いた大気の中で、ようやくあめ族とつち族に湿った潤いが戻り始めたというのに。」
オトウツシの眼から放たれた鋭いまなざしは、息子オト
あろうことか、オトウツシは
ひと月が立ち、ふた月、み月が立った。冷静さを取り戻したオトウツシは、兄、
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