第37話*

 あなたは無事にロンドン市内に戻り、指定されていた宿に荷物を解いた。間もなく電話がかかる。

「おめでとう。明朝10時にオフィスに顔を出すように」

 それだけ言って電話は切れた。


 あなたはたっぷりと昼寝をして英気を回復するとホテルのパブに行き喉を潤す。芳醇な香りはあなたの尖った神経を沈めるのに効果があった。翌日、クローゼットに用意されていたあなたの服の袖に手を通して準備をすると、ホテルの朝食をゆっくりと楽しむ。


 イギリスで満足した食事を取りたければ3食朝食を取ることだという古いジョークを思い出しながら堪能した。腹も膨れたところで、チェックアウトをするとすべて代金は支払い済みだった。そのことに気を良くしながら、あなたはオフィスに向かう。


⇒第94話に進む

https://kakuyomu.jp/works/1177354054890935249/episodes/1177354054890936105

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