第38話*
あなたは屋敷の内側にタンと飛び降りる。しばらく、その場で誰かに見とがめられなかったか注意深く周囲の様子を探った。どうやら誰にも気づかれずに済んだらしい。あなたがほっとしたのも束の間、薄暗い中を何かが接近してくる気配を感じる。
何かが地面近くから跳躍してあなたに飛び掛かってくる。かろうじてかわしたあなたが着地した相手を見据えると、ドーベルマンが牙をむき出しにしている。私有地内に入ってきた侵入者を撃退する気だ。ドーベルマンはあなたを見て激しく吠え始める。
あなたはホルスターからコルトを引き抜きドーベルマンを撃つ。ほっとする間もなく2頭目のドーベルマンが飛び掛かってきてあなたの腕に歯を立てた。夢中でトリガーを引き、そのドーベルマンの頭も吹き飛ばす。しかし、あなたの勇戦もそこまでだった。
3頭目のドーベルマンが参戦し、血の匂いを嗅いで興奮した3頭目があなたの足に噛みつき引きずり倒す。あなたの手の中のコルトは弾切れだ。装填しなおす間もなく、ドーベルマンの牙があなたの顔を襲う。すぐにあなたの体は血まみれの肉塊に変わった。
あなたは任務に失敗し死亡した。
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