第39話*
あなたはベルトコンベアにアタッシェケースを載せ、腕時計ほかをトレイに入れて金属探知ゲートに向かう。保安検査員に緊張が走った。
「これは何ですか?」
保安検査員がX線検査装置に映る銃刀を指さす。気が付くとゴリラのような警察官があなたの後ろに張り付いていた。
「えーと、実は吸血鬼の調査に行くところでして、緊急案件なんです」
あなたはにこやかに事情の説明を試みる。警察官はお互いの目を見合って頷くと言った。
「ちょっと、ご同行頂けますか?」
別室に連れて行かれるとあなたの両手に手錠が嵌められる。
「あなたを銃刀法違反の容疑で逮捕します」
あなたは任務に失敗した。
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