第13話*

 あなたは遮断機のない踏切を渡り、道を進んで行く。すぐ右手には耕地を切り開いて作ったと思われる住宅地が広がっていた。ポツリポツリと住宅に灯がともっている。靄に光がにじむ家の中では何が行われているのだろうか。そろそろ夕食なのかもしれない。

 

 野菜をひたすら原形を留めないほど似た味のないスープか、塩気が効き過ぎた魚の燻製を食べているのだろうか。平和な団らんのひと時が訪れているのだろう。あなたがきちんと任務を果たさなければ、あの光はすべて消えてしまうかもしれない。責任の重大さを改めて感じたあなたは道を急ぐ。


 そんなあなたの鼻先を何か黒いものがかすめて飛んだ。ぎょっとして身構えるとパタパタと何かが空中を忙しく羽ばたいていた。どうやら蝙蝠のようだ。ただの生き物なのか、それとも吸血鬼の眷属なのかは、飛んでいる姿だけでは判断できない。辺りを見回すと人影はなかった。


 あなたは左わきに吊っているホルスターからからコルトを抜いて蝙蝠を撃ってもいいし(第8話に進む)、警戒しながら先に進んでもいい(第33話に進む)


⇒第8話

https://kakuyomu.jp/works/1177354054890935249/episodes/1177354054890935669


⇒第33話

https://kakuyomu.jp/works/1177354054890935249/episodes/1177354054890935914


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