第12話*

 あなたはムカつく臭いに耐えながら高窓に無理やり体をねじ込む。もともとは各部屋に暖かい空気を供給する暖炉が設けてあっただろう部屋の中には石炭の代わりに山のような死体が積み上げてあった。どうやら、組織が吸血鬼の動きをキャッチしたのは想像以上に遅かったらしい。


 あなたは床に飛び降りると胸元のお守りに服の上から手を当てると犠牲者の冥福を祈った。外からの明かりを見回すとそれほど広くない部屋の中には扉が一つある。できるだけ犠牲者の遺体を踏まないようにして扉に近づく。すると突然あなたは足を捕まれた。


⇒第29話へ進む

https://kakuyomu.jp/works/1177354054890935249/episodes/1177354054890935903

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