おわりに
ここまで無名作者の我執にとらわれた持論にお付き合いいただき、読者のあなたには深謝を表する。
作者自身遺伝学の専門家ではないので記述したものの信憑性に関しては、読者各々の判断に委ねる。
さて。
才能で人生が決まるわけじゃない、と日々の積み重ねに注力している人は多いだろう。
しかして才能に遺伝が含まれているなら、環境閾値説に則った慰めをしても、努力している有能な者には勝つことは難しいだろう。
それでも凡才または凡才未満は、才能有るものに勝ちたい。そういう強い願いを抱いている。
古来より遺伝による才能だけで優劣が決定しているなら、今頃才能有る者の数は年々減少しているはずだ。才能有る男女が結婚して二人以上子を産まない限り、才能の血筋は途絶える。
そう考えてみると、どこかに遺伝されたものでない才脳が存在するのではないかと、自分は得心するのである。
それらの者たちの親は教育による結果で、子どもの才脳を育んだのであろう。
才能が一概に遺伝でないとすれば、凡才や凡才未満にも希望が拓ける。
だが希望を拓くには、才能有る者がする努力とは異質の、脳の育み方が必須である。
現在あなたは、脳のために何をしているだろう?
才能の在処 青キング(Aoking) @112428
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