終幕
終幕
諸般の事情により、カクヨム上での連載を終了させて頂きます。
ただ、このまま終了するのでは、今後の話や結末が気になるところであり、応援頂きました方々にあまりにも申し訳なく思います。
よって、完結までの概要を記して幕引きと致します。
―――――――
【6月】
・魔王が来て初めての投票があるということで志保も気合を入れる。
・ダンジョンに潜ると、大阪のオバちゃん冒険者がやたらと絡んで来て、画面にも入って来る。
・彼女は志保の人気を利用してなんとかのし上がろうと画策している「ガメツイ」オバちゃんであった。
・困った志保が魔王に助けを求め、魔王がオバちゃんに止めるように頼むと、なんとオバちゃんに惚れられて交換条件でデートをすることに。
・魔王は気の進まないデートに臨むことになるが、シングルマザーとして子供を育て上げたオバちゃんの話に感動して、コロッとオバちゃん派になる。
・魔王の提案でオバちゃんとコラボ動画を撮るはめになる志保。
・目立つという餌でオバちゃんを盾にしてモンスターを討伐するという策士な一面を志保が見せて見事に動画撮影に成功。
・後日、志保と魔王が歩いていると、旦那と歩いているオバちゃんを発見し、シングルマザーが嘘ということが判明。
・大阪のオバちゃんの恐ろしさを志保は改めて認識する。
・4月から6月までの活躍を反映した6月度投票の結果は、大飛躍の138位であった。
・三桁の結果に魔王は落ち込むが、志保は大喜び。
・投票は一人一票であるから、今まで入れていた推し冒険者を押しのけなくてはならない難しさを魔王は実感する。
【7月】
・期末テストに向けて勉強をしている場面からスタート。
・相変わらず鈴木は良いように利用されているが、本人は幸せそう。
・夏休みの計画も練る。
・期末テストも無事に終わった志保は夏休みに突入。
・向かった先は関東であった。
・鎌田絵里と打ち合わせしており、夏休みの最初に関東遠征をすることになっていた。
・絵里は冒険者としての活動のため、ダンジョン近くの部屋を借りて一人暮らしをしている。
・関東のダンジョンへと向かうと、偶然にもレジェンド加賀敏夫に出会う。
・どこか元気のない加賀に話を聞くと、レジェンドと持て囃されているが、最近では腰も痛いし、老眼気味で目も悪いしで、どうにもモチベーションが上がらないという。
・そこで、面白そうな匂いを感じ取ったJK二人は加賀とコラボ動画を撮ることに決める。
・オッサンがJK二人を侍らしてダンジョン探索という羨ま……けしからん動画は人気になる。
・加えて、なんだかんだと圧倒的なステータスをしている加賀の強さを志保が褒めまくることで自信を取り戻す。
・ナンバー1冒険者の常盤永久に会うことは叶わなかったが、関東遠征はそこそこの成功を収めて終了
・一方の魔王はもちろんお留守番をして、大志の相手という重要な仕事を言い渡されるが、魔王城へと色々とグッズを持って逃げる。
・なんと、スマホが実用化されており、魔族の間で普及していた。
・よくやったと側近を褒めるが、側近はどこか浮かない様子で、執拗に日本へ帰るように勧める。
・怪しく思った魔王が、スマホに熱中している魔族からスマホを取り上げると、なんと勇者が魔王を討伐するアプリが大流行していた。
・さすがの魔王も激怒し、全てのスマホの魔法陣を一瞬で書き換え、アプリを魔王が勇者を倒すものに変更してから日本へと戻るのであった。
【8月】
・ホームグラウンドの関西ダンジョンに潜る。
・久しぶりのソロ動画を撮ろうとする。
・敵は骸骨の見た目をしたリッチ。
・初の魔法攻撃を行うモンスターであり、魔防が低いと魔法を掛けられてしまう。
・魔法の内容が思い出したくもない黒歴史を思い出させるという精神攻撃であり、強くもないのに多くの冒険者が動画化を断念したモンスターであった。
・それを知っている志保は最初から対策をすることを魔王に全力で提案。
・結局、魔王が日々ちょっとずつ志保に魔力を浴びせて、魔防の基礎を上げることに。
・対策ができるまでダンジョンはお預け。
・夏休みの宿題をするべく、いつものメンバーで勉強会。
・ここで、志保と美優の過去が明らかになる。
・金持ちで高飛車だった中学生の美優を、志保が説教して更生させたことが親友のきっかけ。
・本当はお嬢様中学校に行く予定だったが、受験に失敗したバカだった美優に志保が猛烈に勉強を教えて同じ高校へと連れて行った。
・勉強の息抜きに佐竹家の庭で花火をする。
・ここで遂に鈴木の頑張りが評価され、美優の唯一の男友達にランクアップする。
・久しぶりに志保の魔防力を見ると、魔王という最強の魔法使いに鍛えられたおかげで魔防力が公には見せられないレベルでトンデモないことになる。
・何とかリッチは倒したものの、結局お蔵入りとなる。
【9月】
・9月度投票が迫るが、志保も新学期となり、受験勉強が忙しくなる。
・そんな中、突然見知らぬ男が家を尋ねてくる。
・インターホン越しに開口一番「神です」
・大抵の奇妙なことには慣れた志保であったが、これには魔王が初めて尋ねて来た日のように狼狽える
・が、「そいつは本物だ」と魔王が宣言して、家に上げてしまう。
・志保は怪しい奴だと思いつつも、魔王が居るなら大丈夫だろうと話だけでも聞いてみる。
・彼は、この世界を担当する神であり、ダンジョンコアを作り出した張本人でもあった。
・ダンジョンコアの元々の目的は世界に溜まる邪気を吸収して、定期的に放出する安定装置であった。
・この世界は邪気がやたらと少なかったので、2個だけ作って当時最も文明が栄えている国に保管を頼んだのだという。
・久しぶり(数千年ぶり)にこの世界がどうなっているのか確認したところ、ダンジョンコアが日本に流れ着いて、発掘されたところであった。
・邪気が少ないとはいえ、長年の吸収によってダンジョンコアからいつモンスターが出てもおかしくない状態であった。
・そこで、神は日本政府の人間と結託して、神の力と日本の科学力を合わせたダンジョンを作成し、定期的にモンスターを放出することにする。
・ダンジョンの異常な技術力の理由を志保はやっと知ることとなる。
・後は放置するつもりであったが、最近魔王の気配を感じたので、面白そうだからと神は降臨して来た。
・魔王は世界を壊すつもりはないと宣言し、志保をトップ冒険者にすることが目的であると告げる。
・それは面白いから、是非とも見させてもらうと高笑いをして神は去っていく。
・神への対抗心から、暇な時間はダンジョンに潜るように魔王にせかされる地獄のスパルタ生活が始まったのであった。
・一方学校では最後の学園祭が開催される。
・志保のクラスでは、美優の「志保のメイド姿が見たい」の一声でメイド喫茶をやることに。
・魔王城でメイドを雇っている魔王(真中王太郎)と家にメイドの居る美優の徹底指導により、志保のクラスのメイド喫茶は「萌え」とはかけ離れた「ガチ」のものになり、逆に話題となる。
・これがみんなで馬鹿ができる最期だと誰もが思っていた。
・9月度投票は順調にランクを上げる
【10月・11月・12月】
・志保の受験勉強が忙しくなり、ダンジョンにはほとんどいけない。
・一方で12月度投票と年間投票が迫っていた。
・そんなときに、魔王は部下に呼び出されて魔王城に帰る。
・なんと、突如として女神の加護を得た者が出現し、みるみるうちに力を付けているという。
・どうやら今回の女神は本気らしく、魔王城へとやって来るのも時間の問題だと言われる。
・魔王はできる限りの妨害を施してから日本に一旦戻る。
・志保に事情を説明し、自分はそのうちに帰らなくてはならないと告げる。
・そんなある日、テレビに出ていた常盤永久が、子供たちに向けた企画としてクリスマスにドラゴン討伐に向かうと宣言。
・魔王は羨ましく思いつつも、仕方ないことだと諦める。
・志保はそのニュースを見て、何やら考える。
・そして迎えたクリスマス当日。
・いよいよ魔王城へと帰ろうとしていた魔王を志保が呼び止める。
・言われるがままにダンジョンへと向かうと、そこには曽根美咲、鎌田絵里、加賀敏夫が待っていた。
・今から常盤永久に対抗して、4人パーティーでヤマタノオロチ討伐動画を撮影するというのである。
・聖人を祝う日に、魔王にプレゼントをするとは面白い娘だと思いつつ、魔王は撮影が終わるまで日本に居ることを決意する。
・志保が潜れる最深部へと転送装置で飛び、ヤマタノオロチを目指してダンジョンを突き進む。
・他の3人に「おんぶにだっこ」状態でなんとかヤマタノオロチの目の前まで到達する。
・八つの頭による攻撃に翻弄されるかと思われたが、ヤマタノオロチの攻撃が魔法攻撃であることが美咲の口から語られると、志保が今までのお荷物から一転してメイン盾となりガンガン攻撃を防ぐ。
・ヤマタノオロチのブレスを食らってもビクともしないJKという世にも奇妙な映像とともに、見事にヤマタノオロチは討伐される。
・曽根美咲は今度はソロで討伐すると誓い、加賀敏夫は改めて冒険者が面白いと実感し、鎌田絵里は美咲と冒険できた喜びを感じ、掛田志保は魔王に良い所を見せることが出来た嬉しさを噛みしめ、それぞれにとって良いコラボ動画となる。
・自宅に帰ると、魔王の見守る中で志保は動画を編集して投稿する。
・「よくやったと」魔王に褒められ、動画の結果を楽しみにしながら志保は眠りに付く。
・目を覚ますと魔王の姿は既に無く、志保は寂しそうにぽつりと「魔王、死ぬなや。死んだらアカンで」とだけ呟く。
・ヤマタノオロチ討伐動画はドラゴン討伐動画との対比によって人気が爆発し、再生回数は1日で1000万回を超え、その後も伸び続ける。
・12月度投票が7位、年間順位34位と大健闘するもののトップ冒険者にはなれなかった。
【エピローグ】
・志保と美優と鈴木は地獄の受験勉強を乗り越えて、学部こそ違うが同じ大学の3年生となっていた。
・受験で忙しかったこともあり、ダンジョンにはヤマタノオロチ討伐以来、潜っておらず、志保はすっかりと過去の人となっていた。
・そんなある日、昼を食べようと学食に向かうと女子学生の人だかりができている。
・何事かと思い見に行くと、その中心には懐かしい姿が。
「見つけたぞ志保よ! 昨年の順位は何位だ!」
「ええと、200位くらいやったかな?」
「フハハハハハ! よかろう! 吾輩がお前をトップ冒険者にしてやる!」
完
魔王のJK冒険者育成計画! ~お前をトップ冒険者にしてやろう~ 心裡 @shin-ri
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