片思いだったと思ってた…

@chinatk

はぐれないように手、つなごう…

朝の通勤ラッシュ。いつもより人が多い。ホームには人で溢れていた。

なんでこんなに多いと思ったら電車が遅れてる。

やっと電車に乗れたが後ろから押されて苦しい…

動き出した電車。駅に着くごとに押され降りない駅に投げ出された。

乗ろうと思っても乗れない。すると電車の中から手を伸ばしてくれる人が…

同じ会社の先輩だった。片思いしてる先輩。

先輩「大丈夫か?」

私「はい。ありがとうございます。」

先輩「しかし人多いね、仕方ないけど」

電車は次の駅に着いた。また降りる人に押され電車から降りそうになる。

すると先輩が手を握ってきた。

先輩「はぐれないように手、つなごう。」とギュッと手を握った。

私はドキッとした。優しい笑顔…私もギュッと握った。

電車は動き出した。その間ずっと手を握ってくれてる。

心臓の鼓動が聞こえるぐらいドキドキしていた。

やっと降りる駅に着き先輩が引っ張てくれて降りれた。

先輩「やっと降りれたね」

私「疲れた。」

先輩「ホント疲れたね。」

降りても手を握ってる先輩…

私「先輩、もう握らなくてもいいですよ」

先輩「会社までつないででいい?」

私「えっ?」

先輩「は、はぐれっちゃうかもしれないでしょ?」

私「はぐれませんよ、方向一緒だし」

先輩「手、つなぎたいんだ.....」

私「えっ?」

185cmの高身長の先輩は目を背けながら話した。

先輩「いつもこの時間に乗る電車に君が乗ってた。最初は同じ電車なんだって

思ってただけだった。でもだんだん君が気になり始めた。

会社でも話せなくて…会いたいって気持ちが積もり積もったら君のこと気になってた。君のことがす、好きなのかもしれない。

いや、好きなんだ!」まさかの告白!

先輩「僕の彼女になってほしい!あっ!彼氏いる?先聞かなきゃいけないのに順番間違えた!」

私「彼氏はいません。」

先輩「ほ、ほんと?!」

私「彼女にしてください」

先輩「ほ、ほんと?ほんとに?」

私「はい」先輩の顔が赤くなってた。

先輩「やっと言えた…」

私「実は私、先輩のことが好きだったんです。」

先輩「え?ええーーー!!そうだったんだ!いつから?」

私「新人研修の時からです。」

先輩「まじか!そんな時から」

私「だからすごくうれしいです!」

先輩「結局お互い片思いしてたってことか!笑」

私「ですね笑。」

先輩「これからは一緒にいれるね」

私「はい。あの先輩」

先輩「うん?何?」

私「会社に遅れそうです」先輩は腕時計を見た。

先輩「あっ!!!やば!」

先輩は私の手を握ったまま走った。

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