自分の声と、依存心と、現状。
僕はほぼ毎日、仕事をしている。日によっては他の用事があって仕事が数時間しかできないことはあるが、大体8~10時間は仕事をしている。僕は昔から体力がなく、心も弱いため、あまり長い時間仕事をすると翌日に支障をきたす。だから無理のない範囲で、それでもやれる限りは仕事をしている。
だけど、どれだけ仕事をしても稼げていない。昔は稼げていたが、今はダメだ。何をどうすればいいのか。考えて勉強をしてはいるけど、よくはならない。勉強に時間を費やして余計に稼げていない気さえする。
生活が難しい。苦しい。息切れ。酸欠。なんかもうイロイロおかしくなっている。どんどん状況が悪化する。友人に会えず精神も疲弊していく。愚痴っぽいのはダメだとわかっている。ツイッターも、ツイキャスも、なるべく愚痴っぽくならないように努めてきた。
今日、仕事をしながら、なんだかわからないけど「疲れた」と連呼してしまった。「あー疲れたー!」みたいな感情のこもった、清々しさを感じる「疲れた」ではない。ボソっと。消えるような声で。呟くだけ。魂のこもっていない「疲れた」だった。
自分以外の誰かが言ったように感じた。
無意識に、涙がこぼれる。以前は「疲れた」と言ったとき笑いがこみあげてきたけど、今日は笑いが出ない。
君はもう限界なのではないか? 僕の中の第三者が語りかける。
君はもうダメなのではないか? 僕の中の第三者が諭すように言う。
自分で自分を限界だと言いたくないし、思いたくない。頑張るしかないのだ。走り続けなければ生きていけないのだ。そういう状況であり、そういう性分であり、そういう人生なんだ。
どんより、じめじめと、自分を蝕むネガティブな自分。
振り払おうとして、失敗した。
思えば、最近は、仕事終わりに酒や楽しいことに没頭することで自分自身の声を聞かないようにしていただけだった。僕は依存体質らしく、物にも人にも依存しやすい。そうして誤魔化しているに過ぎない。自分自身の声はずっと聞こえていた。自分の中の第三者は、ずっと声をあげ続けている。
崖から半分身を投げ出した状態で、一歩も進まず、崖から完全に落ちようとしている。
どうして走り続けるんだっけ。
崖から落ちないように、踏ん張るため?
それだけ。
それしかない。
自分は本当に生きているんだろうか。
そんなことを考えながら、仕事をし続ける。崖から落ちないために。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます