2019年9月

手遊びアイテムに感じるロマン

 僕は手遊びが好きだ。僕は昔から落ち着きが無い奴だった。じっとしていられない。一つの場所に目的もなく滞在するのが苦手だ。目的があっても一人で立ち読みをするなどは苦手なのだ。何か落ち着かない。動きたい。特に指先が落ち着かん。

 小学生の頃、授業中はペンを回していた。中学生の頃もそうだ。高校になってからは授業を真面目に聞かないことが増え、友人とゲームをすることもあった。当時はパズドラ全盛期だったように思うが、僕らはPSPなどを持ってきて遊んでいた。モンハンのロビーに行くと、不思議なことに結構大勢のハンターが待機している。「みんな授業中にモンハンしてるし」と笑うのが楽しかった。

 そんな僕は今でも、仕事中に手指が落ち着かないと思うことがある。

 構成を考えているとき、表現を考えているとき、推敲をしているときなどが特にそうだ。そういうときは煙草を吸うか、手遊びをするかのどちらかの方法で落ち着かせる。

 そこで手遊びアイテムが重宝する。

 手遊びアイテムというと、少し前に流行した「ハンドスピナー」もその仲間だ。ただハンドスピナーは眺めているのが楽しい。視界が奪われてしまう。仕事中には不向きだ。

 僕が最も重宝しているのは「フィジェットキューブ」と「フィジェットパッド」だ。前者は六面体になっている。六面全てに違う手遊びが用意されているのだ。ダイヤル遊び、トラックボール遊び、スイッチ遊びなどなど。多種多様な遊びが楽しい。弱点は片手では遊びづらいという点だ。六面体はあまり僕の手に馴染まない。両手で遊ぶほうが遊びやすく楽しい。

 一方、フィジェットパッドは小さいゲームコントローラーのような形になっている。事実、コントローラーのように「スティック」と「ボタン」が左右に配置されているのだ。裏面にはスイッチがある。上部にはクルクル回せるダイヤルのようなものがあり、側部にはスライドがある。スライドを引っ張って離すと「バチン!」という音がして気持ちがいい。しかも引っ張るときの抵抗感も結構重めで楽しい。

 手にフィットするから片手でも遊びやすい。仕事中に片手で適当にスイッチを押しているだけで楽しい。もちろん両手で持ってスティックとボタンを一緒に楽しむのもいいだろう。

 こういう手遊びアイテムが僕は無性に欲しくなる。集めたくなる。手遊びでしかないのにワクワクしてくる。ロマンを感じる。

 他にも沢山の種類があるのだ。


 たとえば、「インフィニティキューブ」というものがある。Infinity。つまり無限大。無限大だぞ。それだけでもうカッコイイじゃないか。無限大の可能性、無限大野遊び。ワクワクしてくるじゃないか。

 こいつはさまざまな「面」で構成された立体を、さまざまな形に変形させることができるアイテムだ。長方形にもできる。立方体にもできる。への字に曲げることもできる。片手でカチャカチャと無限に形を変えていくのだ。見ていても楽しいし、見なくても楽しい。絶対楽しい。まだ持ってないけど。

 他にもさまざまなフィジェットトイ(手遊びアイテム)がある。


 仕事の片手間にいじるのもよし。考え事をしている最中に両手でいじり、その光景を眺めるのもよし。遊ぶこと自体を目的とするのもよし。楽しみ方は無限大。人それぞれだ。


 僕はこれからも手遊びアイテムに心を奪われ続けるだろう。もっと増やすに違いない。とりあえず次はインフィニティキューブが欲しい。


 どんどんフィジェットトイで遊ぼう! 買おうぜ! 流行らせようぜ!


 ちなみに……仮面ライダーの変身アイテムなんかも結構良い手遊びアイテムになる。特に良いのは仮面ライダーフォーゼのスイッチだ。鎧武のロックシードもいい。

 書いていたら手先がムズムズしてきた。ちょっと手遊びしてくる。

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