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2021年8月6日 22:01
この回、すごく好きなんですよね。わたしがこのお話し大好きになったの、たぶんここからだったと思います。大好きな毬乃を大好きなお父さんとお母さんに紹介したくて、ちえは毬乃を夕食に誘うんですよね。でも毬乃は食事中、不意に涙を零してしまう…この時の毬乃の涙の理由はなんだったんだろう?っていまだに思うんです。自分には縁が無かったあたたかい食卓を羨んでの涙か、それとも、あたりまえのように食事出来てることに戸惑っての涙か…いずれにしても悲しい、すごく悲しい涙ですよね。そんな毬乃の涙の理由を、たぶんちえのお母さんはすぐに理解してしまうんです。毬乃が満足に食事をさせて貰えてないことも、親の愛情に餓えていることも…この時毬乃を抱きしめてくれたお母さんが、もうたまらなく好きなのです。優しい、とにかくただただひたすら優しい…こんなぬくもり、おそらく毬乃は知らなかったはず。そしてこのぬくもりこそが、毬乃が心から求めてやまなかったものだったはず。このシーン、とにかく大好きなんです。たぶんこのお話しの中で、一番好きなんじゃないかなって思います。この大人がしっかり子供を見守ってあげてるって安心感みたいなものが、わたしがこのお話しを好きになった一番の理由じゃないかなって思うのです。ちえの両親に限らず、おじいちゃん先生であったり、外崎のおじいちゃんであったり、大槻先生であったり。大人がちゃんと子供の成長を見守ってきてることがわかるから、この物語はあったかくて優しいんだろうなって思います。そんなわけでこのお話しがわたしの「やさしいキスをしよう」大好きになった記念回のお話しなのです。笑ちょっとやきもちを妬いてしまうちえもまた、すごく可愛いですよね~。このちえのやきもち、すごくよくわかります。大好きなお母さん取られたような気がしてしまうんですよね。 わたしもそうだった~。笑
作者からの返信
毬乃の涙は、ちえと両親を見て「あったかいな。いいなー」 とその中に入れてもらったことを嬉しく思うのと同時に自分が壊してしまった家族への憧憬です。 告白通りに、毬乃はいかがわしいことを見つかって退学になっています。 父親は早々に仕事に逃げて押し付けられた母親は徐々に壊れていき、村に来た時には虐待と育児放棄が始まっていました。 毬乃は学園での行為はあまり悪いとは思っていないながらも、自分が家族を壊したと分かっているから暴力や食事抜きも全部受け止めた上でいい子でいようと努力しています。 それと、このお話でいきなり毬乃が左目だけで泣き出したのが始まりになって、所々で毬乃は、ぽろっと左目だけで泣くようになりました。 我慢できなくなくなった時に。 お母さんが毬乃を抱きしめるのは、そうさせようと思ったのではなく、ちえが戻ってきたらそうなってました。 途中経過が分からないながら「ああ、お母さんだなぁ」と書きながら思っていたのを覚えています。 その大人たちも最初はいませんでした。 多分、恋愛ならちえと毬乃に焦点を当てて他はぼかすのが正しい書き方なのだと思います。 ですが、ちえも毬乃も生きて生活しているのに親がいないとおかしくない? 人が生活しているのだからご近所さんもいるはず。 そう思っているうちに外崎のおじいちゃんや色々な人が顔を出しました。 でも、やっぱりちえの目に映る人にしかフォーカスは当たっていません。 ちえのやきもちは、お母さんが毬乃を抱きしめているからか。それとも毬乃がお母さんに抱きしめられているからか、分かっていないのでもやもやしています。 人を好きになるという感情をまだ分かっていないのです。 もし、このお話があったかくて優しいとしたら、それはきっとわたし自身が求めていたからだと思います。 すべての完結し少し後に気付いたのです。19話の毬乃と同じことを思っている自分に。本当に嫌だったんだなぁと気付くのに2年以上かかって。「やさしいキスをしよう」に始まった百合のお話は、わたしが求める優しい世界なのだと思います(の割にきつくなったりしますが(笑))。 ちなみにわたしが好きな回と言うかシーンは、またいつか。
この回、すごく好きなんですよね。
わたしがこのお話し大好きになったの、たぶんここからだったと思います。
大好きな毬乃を大好きなお父さんとお母さんに紹介したくて、ちえは毬乃を夕食に誘うんですよね。
でも毬乃は食事中、不意に涙を零してしまう…
この時の毬乃の涙の理由はなんだったんだろう?っていまだに思うんです。
自分には縁が無かったあたたかい食卓を羨んでの涙か、それとも、あたりまえのように食事出来てることに戸惑っての涙か…
いずれにしても悲しい、すごく悲しい涙ですよね。
そんな毬乃の涙の理由を、たぶんちえのお母さんはすぐに理解してしまうんです。
毬乃が満足に食事をさせて貰えてないことも、親の愛情に餓えていることも…
この時毬乃を抱きしめてくれたお母さんが、もうたまらなく好きなのです。
優しい、とにかくただただひたすら優しい…
こんなぬくもり、おそらく毬乃は知らなかったはず。そしてこのぬくもりこそが、毬乃が心から求めてやまなかったものだったはず。
このシーン、とにかく大好きなんです。
たぶんこのお話しの中で、一番好きなんじゃないかなって思います。
この大人がしっかり子供を見守ってあげてるって安心感みたいなものが、わたしがこのお話しを好きになった一番の理由じゃないかなって思うのです。
ちえの両親に限らず、おじいちゃん先生であったり、外崎のおじいちゃんであったり、大槻先生であったり。
大人がちゃんと子供の成長を見守ってきてることがわかるから、この物語はあったかくて優しいんだろうなって思います。
そんなわけでこのお話しがわたしの「やさしいキスをしよう」大好きになった記念回のお話しなのです。笑
ちょっとやきもちを妬いてしまうちえもまた、すごく可愛いですよね~。
このちえのやきもち、すごくよくわかります。
大好きなお母さん取られたような気がしてしまうんですよね。 わたしもそうだった~。笑
作者からの返信
毬乃の涙は、ちえと両親を見て
「あったかいな。いいなー」
とその中に入れてもらったことを嬉しく思うのと同時に自分が壊してしまった家族への憧憬です。
告白通りに、毬乃はいかがわしいことを見つかって退学になっています。
父親は早々に仕事に逃げて押し付けられた母親は徐々に壊れていき、村に来た時には虐待と育児放棄が始まっていました。
毬乃は学園での行為はあまり悪いとは思っていないながらも、自分が家族を壊したと分かっているから暴力や食事抜きも全部受け止めた上でいい子でいようと努力しています。
それと、このお話でいきなり毬乃が左目だけで泣き出したのが始まりになって、所々で毬乃は、ぽろっと左目だけで泣くようになりました。
我慢できなくなくなった時に。
お母さんが毬乃を抱きしめるのは、そうさせようと思ったのではなく、
ちえが戻ってきたらそうなってました。
途中経過が分からないながら「ああ、お母さんだなぁ」と書きながら思っていたのを覚えています。
その大人たちも最初はいませんでした。
多分、恋愛ならちえと毬乃に焦点を当てて他はぼかすのが正しい書き方なのだと思います。
ですが、ちえも毬乃も生きて生活しているのに親がいないとおかしくない? 人が生活しているのだからご近所さんもいるはず。
そう思っているうちに外崎のおじいちゃんや色々な人が顔を出しました。
でも、やっぱりちえの目に映る人にしかフォーカスは当たっていません。
ちえのやきもちは、お母さんが毬乃を抱きしめているからか。それとも毬乃がお母さんに抱きしめられているからか、分かっていないのでもやもやしています。
人を好きになるという感情をまだ分かっていないのです。
もし、このお話があったかくて優しいとしたら、それはきっとわたし自身が求めていたからだと思います。
すべての完結し少し後に気付いたのです。19話の毬乃と同じことを思っている自分に。本当に嫌だったんだなぁと気付くのに2年以上かかって。
「やさしいキスをしよう」に始まった百合のお話は、わたしが求める優しい世界なのだと思います(の割にきつくなったりしますが(笑))。
ちなみにわたしが好きな回と言うかシーンは、またいつか。