本作は小学5年生の女の子と同級生の男の子の物語です。文体としては女の子を視点として、やや癖のあるというか感情表現の豊かさが目立ちますが、それが揺れ動く主人公の心中とマッチしているのではないかと思います。二人の行く末を暖かく見守りたい気持ちにさせてくれると思います。