職場からの要請がない限り、自分の体の調子が悪い以外はマスクをしない私です。
マスクをすると、自分の病気を撒き散らかさない安心感と共に、自分が隠されているような錯覚を確かに覚えたことがあります。
「口」ってそういう部位なんだな、ってその時、思います。
喋っている言葉すら、マスクというフィルターを通過して外に出て行くと、くぐもった感じのまま相手に届いている、ようにも思えるし、相手から発せられる言葉もそんな風に押しの弱い意思として私の胸に軽く当たっている感じがします。
マスクをしていなくても、口が動かないロボットが喋る言葉もそんな風に聞こえます。
「口」は動いている様を相手に見せているだけで相当なインパクトを相手に与えているものなのでしょう。
「作っている自分」も、それは、きっと、その人の本当の自分、なのかもしれません。
作者からの返信
橙さま、ありがとうございます。
口はその人の人となりを映す鏡のようなものなのかもしれませんね。
仕事柄、人の口の中を見ることが多いのですが、口腔内環境と生活環境は似通ってきますからね。
マスクをしていると言葉すらフィルターを通したように弱くなる、という感覚はなるほどなぁと思いました。
そして、作っている自分もきっと本当の自分、というのも確かにそうだよなぁとしみじみ思いました。
表も内面もどれもが自分自身なんだって思えると心持ちも変わってきますね。
そして、応援コメントだけでなくお星様まで下さりありがとうございます。
とても、とっても嬉しく、励みになります。
ありがとうございました。
この回を読んで泣いてしまったのを思い出しました。
マスクを外してみたいですね。でも、つけざるを得ない時もあります。
きっと、どちらも自分を保っていくためにですね。
作者からの返信
柊さん、ありがとうございます。
そうでしたね。
確かその頃はまだ、私の中の柊さんへのイメージは今よりももっと遠い、雲のような存在であったので、このマスクへのコメントをいただけて、そしてお心に深く沁み込めていたことが凄く嬉しかったです。
おっしゃる通り、マスクを付けるも付けないも自分を保つために。そうだと思います。
この詩集へレビューコメントをくださりありがとうございました。
刺さるようなかっこいいお言葉がとても素敵です。
特に「胸を貫くとどめのひと言はすでに自分自身の中にある。」にとどめを刺された心地で気持ちが良かったです。
ありがとうございます。