最終証 終末のAries

今学校に向かっている。

気づけば俺は教室の机に突っ伏していた。

頭をあげると、夕焼け小焼けが流れていた。

何処までが夢で何処までが現実か曖昧だ。

けれどさっき起こった事は鮮明に覚えているのでどっちでも良かった。

しかし頭はまだ朦朧としており、途中までどうやって帰ったかなど覚えていない。

帰って今起こったことを友達に伝えたが、あの事件はおろか如月さんや詰貝先生の事を知らないというので頭が混乱する。

取り合えず、寝て、今に至る。

何が起こったか未だによく分からずとぼとぼと歩いていると、見たことのある人影を見つけ、思わず足を進め、近寄り、本人だと確信した所で声をかける。


「______如月さん。」


そう声をかけられた黒いパーカーに短パンを履き、地図を手に持った如月さんは俺の顔を見て目を丸くして、固まった。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

人よ人世の怪奇譚~壊された日常と救った彼女~ 日向月 @ito2019

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ